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積載荷重の自動生成

Michitaka Kiriki
Graphisoft
Graphisoft

ゾーンはもっといろいろなことに活用できます

現在、設計担当者がプロジェクトでゾーンを定義できるのは、主に特定の空間の用途を特定するためです。ゾーンは、さらに多くの用途に使用することができます。例えば、ゾーンを荷重値に「変換」することで、建築モデル内の全ての情報を構造的に利用することができます。

負担荷重の導出

Archicad 26では、構造解析モデルのワークフローをさらに強化しました。設計時に設計担当者が定義したゾーンから負担荷重(スペース使用)を導き出す機能を追加しました。 これにより、構造エンジニアは物理(建築)モデルから直接より詳細な情報にアクセスできるようになり、手動入力の必要性が少なくなります。

積載荷重を生成するゾーン

積載荷重は、以下の条件を満たすゾーンに対して生成されます。

  • ゾーンが分類されている(ゾーン設定)
  • ゾーン分類が荷重カテゴリにマッピングされている([オプション]→[荷重マッピング…]
  • [積載荷重を生成]ボックスにチェックが入っている(ゾーン設定)

1.建築モデルの確認

建築モデルの要素が構造機能に従って適切に分類されていることを確認してください。

EmokeCsikos_0-1653068947878.png

おすすめのヘルプ:

構造解析モデルの自動生成

2.ゾーンの分類の確認

次の段階として、プロジェクト内のゾーンが機能に基づいて適切に分類されていることを確認します。ゾーン設定のダイアログを開いて、分類を確認します。

EmokeCsikos_1-1653068947883.png

構造解析パラメータ[積載荷重を生成]に忘れずにチェックを付けてください。この設定は、次に進むために必要不可欠です。

EmokeCsikos_2-1653068947885.png

3.荷重カテゴリの確認

積載荷重を扱うには、荷重カテゴリが不可欠です。ゾーンの機能に応じた構造荷重値を定義します。Archicadデフォルトの荷重カテゴリ定義(EN1991-1-1:2002 - Eurocode 1: Actions on Structures - Part 1-1:General Actionsに基づく)が用意されています。Archicadで必要に応じてカスタマイズするか、Archicadの外部で積載荷重生成の.xmlファイルを編集してカスタマイズすることができます。

新しいプロジェクトから始めるか、以前のArchicadバージョンで作成した仕掛かりモデルを開くかは自由ですが、必ず積載荷重生成の.xmlファイルを準備することに注意してください。そのようなファイルがなくても心配はいりません。いつでもデフォルトのテンプレートから既存の設定をエクスポートして、テキストエディタで変更し、現在のプロジェクトにインポートすることができます。

Archicad内部で荷重カテゴリを調整します。

Archicad内で[オプション]→[荷重カテゴリ…]を開くと、荷重値をすばやく調整することができます。

EmokeCsikos_3-1653068947888.png

 

注記1:値の単位(例:kN/m2)は、[プロジェクト設定]→[構造荷重の単位][面荷重]の設定に由来しています。

注記2:提供されるデフォルト値は、EN1991-1-1:2002 - Eurocode 1:Actions on Structures - Part 1-1:General Actionsに基づいています。

Archicadの外部で荷重カテゴリを調整

テキスト形式のないテキストエディタを使用します。Windowsのデフォルトのメモ帳やmacOSのデフォルトのテキストエディタ、またはMicrosoft Visual Studio CodeやSublime Textのようなクロスプラットフォームのソリューションなど、使用可能な良いオプションが多くあります。

選択したテキストエディタで.xmlファイルを開き、必要な設定を調整します。<LiveLoadCategories>...</LiveLoadCategories>のタグの間に新しい値を追加したり、既存の値を削除したりすることができます。

<LiveLoadCategory> <Id>ここで荷重タイプにIDを与えます。</Id> <Name>ここに荷重タイプに名前を付けます。</Name> <Description>荷重の用途の識別に役立つ説明の例です。</Description> <Value>1や3.14などの任意の実数を使用して、荷重をkN/m2単位で設定します。</Value> </LiveLoadCategory>

4.ゾーンをマッピングする

ワークフローに積載荷重の自動生成を簡単に適応させるためには、荷重カテゴリとその設定を定義することが重要です。

荷重カテゴリを定義またはチェックした後[オプション]→[荷重マッピング...]を開き、選択した分類システムを選択し、荷重カテゴリをゾーン分類にマッピングします。

EmokeCsikos_4-1653068947890.png

5.作業領域を調整する

積載荷重を生成する前の最後のステップとして、構造解析モデルビューに切り替えて、現在のビューでゾーンが表示され、編集可能であることを確認します。レイヤーが可視化されロック解除されていることを確認し、3Dウィンドウの場合は、[3D表示する要素][3Dで要素をフィルタ/切断]で[ゾーン]オプションにもチェックが入っていることを確認します。

構造解析モデルビューについては、こちらの記事で詳しく記載しています。

EmokeCsikos_5-1653068947891.png

6.積載荷重を生成

モデルの準備ができました。[デザイン]→[構造解析要素]→[積載荷重を生成/更新]コマンドを使用して生成できます。

EmokeCsikos_6-1653068947893.png

Archicadが積載荷重の生成を終了したら、結果を確認することができます。

EmokeCsikos_7-1653068947893.png

7.積載荷重を更新

積載荷重の更新にも、同様に[デザイン]→[構造解析要素]→[積載荷重を生成/更新]コマンドを使用することができます。

EmokeCsikos_8-1653068947894.png

モデルの変更(ゾーンの形状や分類など)を反映させるため、必要に応じて新しい積載荷重を作成、更新、削除します。

相互運用性の高速化、自動化

解析モデルで負担荷重を手動で追加する必要がなくなりました。設計担当者と構造エンジニアの間の相互運用性をより速く、自動化することで、時間を節約し、積載荷重の自動生成により物理モデルの詳細情報へのアクセスを向上させることができます。

 

 

Archicad 26の新しいコラボレーション機能の全てをご紹介します。

Archicad 26の全ての新機能の詳細については、 こちらの記事をお読みください。

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