2021-10-12 07:00 PM - 編集済み 2022-07-28 02:13 PM
グラフィック表現ツールに制約があると、時間のかかるワークアラウンド(回避策)やBIMのワークフローを乱す他のソフトウェアの支援が必要となります。前のバージョンのArchicadでは、2Dビューで高解像度の材質を表示する際に制約のある場合がありました。しかしArchicad 25では、断面図や立面図、展開図においてもテクスチャを3Dウィンドウで見たのと同じように直接表示することが可能になりました。
Archicad 25では、高解像度の材質テクスチャを断面図、立面図、および展開図ビューにおいて表示できます。テクスチャに加えて、リアルなソフトシェーディングオプションと表面塗りつぶしオプションも新たに採用されました。
断面図/立面図/展開図設定のために拡張されたオプションにより、設計の見た目を統一することが容易になり、3Dウィンドウで見るのと同じテクスチャを表示することが可能になりました。テクスチャに加え、新しいソフトシェーディングオプションが導入されると共に、遠景要素のフェード表現についても見直しが行われました。
テクスチャをリアルに表現する新しいソフトシェーディングオプションは、グラフィック表現の質を高めるとともに、奥行きを与え、設計の詳細部分を強調します。さらに、表面塗りつぶし(以前はベクトルハッチング と呼ばれていたもの)をテクスチャ上に適用することも可能です。
断面図/立面図/展開図ビューポイント設定の改良された[モデル表示]パネルには、[投影要素] と[背景要素]の表現に関する新しいオプションが追加されています。
注: プロッターは透明な塗りつぶしを処理できません。テクスチャタイプの塗りつぶしについて、影とシェーディングは透明な塗りつぶしをもとにしているため、プロッター出力ではこれらはソリッドな 塗りつぶしとして表現されます。材質のカラーや影、シェーディングをもとにした塗りつぶしはカラーの混色を利用して作成されるため、この制約による影響を受けません。このためプロッターの出力においても想定通りの見た目が得られます。
塗りつぶしから材質にアクセスし、表示することができるようになりました。素早い修正もしくは平面図/詳細図の表現のために塗りつぶし を作図する場合、材質のカラー、表面塗りつぶし、またはテクスチャを容易に適用することが可能です。また、その他の種類の塗りつぶしと同様に、正確な整列や歪みの機能を定義することができます。塗りつぶしが2D要素である場合でも、平面図や断面図、立面図といったさまざまな2Dビューにおいて複数の設計オプションをテストし視覚化するために、実際に要素に変更を加えることなくこれらの機能を利用可能です。
グラフィック表現の改善により、[投影要素]と[背景要素]の表現を用いて「奥行き感」を2Dビューでも表現することが可能になりました。Archicad 25は創造力を拡張し、ポストプロセシングに時間を費やすことなく、プロ仕様を超えるようなビジュアリゼーション表現を実現できます。
Archicad 25の全ての新しいビジュアリゼーション機能について学びましょう:
Archicad 25の全ての新機能の詳細については、こちらの記事をお読みください。