ARCHICAD 20では、ユーザーインターフェースの一新にともない、お気に入り の見た目やスタイルも新たになりました。お気に入りの使用方法はより簡単になり、初心者、熟練ユーザーにかかわらず利用しやすくなりました。お気に入りの基本的な動作については変更されていません。
お気に入りに関する問題または制約については、以下のようなものが知られています。
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- お気に入りのプレビューは一般的なものであるため、全てのツール設定を反映したものになっていません。例えば、プレビューは要素の高さを反映しません。また、プレビューは要素のタイポロジーを表示するためのものであり、構造やハッチングなどを表示します。デフォルトの大きさは1 x 1メートルです。
- お気に入りのプレビューは1:50に縮尺されており、これはプレビューの縮尺が平面図の縮尺基づいていないことを意味します。
- お気に入りのプレビューはカスタマイズできません。これは、プレビューが瞬時に作成され、どこにも保存されないものであるためです。
- プレビューは、変更できない設定と変更可能な設定に基づいて作成されています。(例えば、ペンセットの変更はプレビューで反映されますが、躯体のみの構造への変更はプレビューに影響を与えません。)
- 壁の向きに関しては、壁の外側が常に右側に表示されます。
- プレビュー上にマウスを移動すると表示される情報タグ についてもカスタマイズできません。
- お気に入りをXMLファイルとして保存した場合、これを編集し、プロジェクトにインポートすることが可能です。(XMLファイルを編集し、これをインポートし直すだけで、お気に入りの名前を変更することができます。)
- チームワークにおいては、お気に入りパレットを確保し 、次にこれらを編集/削除/インポート/エクスポートすることができます。新しいお気に入りを作成する、もしくは複製する場合は、取っておく必要はありません。
- お気に入りの名前は、インポートする際に検討します。(お気に入りをエクスポートし、その名前をARCHICADで変更した後で同じお気に入りを古い名前でインポートすると、プロジェクト内にはまだ存在しないお気に入りとして処理されます。)
- お気に入りの属性は、これらの索引番号 と共に保存されます。このため、コンクリート製のビルディングマテリアル(索引番号40)による壁をエクスポートし、これを石材のビルディングマテリアルにインデックス番号40が指定されたプロジェクトにインポートすると、この壁のビルディングマテリアルには石材が割り当てられます。
お気に入りの3Dビューと2Dビューの間を瞬時に切り替えることができます。Shiftキーを押し、マウスをこれらの上に移動します。
問題: 輪郭オブジェクト に関するお気に入りのプレビュー問題。輪郭オブジェクトに基づいてお気に入りを作成した場合、プレビューが正しく表示されません。
原因: これらのオブジェクトの3Dビューは、異なる角度から作成されています。お気に入りの場合、プレビューは3Dビューと直交方向の ビューから作成されますので、表示できません。
この問題については現在修正を行なっています。
問題: 寸法、ラベル、面積数値を備えた塗りつぶしが選択された場合、テキストツールのお気に入りは、いずれのテキストタイプや項目に対しても適用可能です。
ただし、GDLテキストはアップデートできないため、マーカーには適用されません。(例:オブジェクト、断面図マーカー、ゾーンスタンプ ど)
この機能は、ツールボックスからではなく、お気に入りパレットからのみ利用可能です。
問題: 4種類の線ツール(線、円弧、ポリライン、スプライン)のいずれかの線を用いたお気に入りは、他のいずれの線タイプの要素に対しても適用可能です。例えば、ある線ツールのお気に入りを選択した円弧に適用することができます。
この機能も、ツールボックスからではなく、お気に入りパレットからのみ利用可能です。
問題: 残念ながら、いずれのお気に入りもパレットから平面図へ、あるいは平面図からお気に入りパレットへとドラッグすることができません。このため、項目を選択し、お気に入りに追加する必要があります。
問題: オブジェクト設定ダイアログで、選択して右側に設定が表示されたオブジェクトに基づいてお気に入りを再定義します。該当するお気に入りを左側で探し出し、カーソルをその上に移動します。次に3つ点がついたアイコンをクリックし、[再定義] オプションを選択します。このコマンドは、右側にある設定に基づいてお気に入りをアップデートします。詳しくは、
ARCHICAD 22 リファレンスガイドを参照して下さい。
何も含まれていないお気に入りフォルダが、エクスポートとインポート中に処理されません。
影響されるバージョン: ARCHICAD 20 | 深刻度: 現時点では解決方法がありません。 | ID: TT#209748 注記: ARCHICAD 21で修正される予定となっています。問題何も含まれていないお気に入りフォルダが、エクスポートとインポート中に処理されません。
原因
フォルダのデータは、個別のフォルダとして保存されるのではなく、お気に入りの中にのみ保存されます。このため、お気に入りを作成せずにフォルダの階層レベルを設定した場合、このフォルダのデータは失われます。