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プロジェクトに外部ファイルをリンクする方法

Michitaka Kiriki
Graphisoft
Graphisoft

自宅や別のオフィスからプロジェクトを作業する場合、または別のサーバーやBIMcloudにプロジェクトを移動する必要がある場合は、デフォルトではPLN/Teamworkプロジェクトに含まれていない、プロジェクトで使用していた外部ファイルも考慮する必要があります。ここでは、使用している可能性のある外部要素にはどのようなものがあるのか、また、新しい場所で作業を続ける際にそれらが失われないようにする方法をお伝えします。


概要


セットアップに応じて、プロジェクトと一緒に再リンクまたは転送する必要があるかもしれないアイテムについては、以下のリストを参照してください。


リンクされた項目設定個所
外部図面(PDF, JPG, PMK, PLN)ファイル > 外部参照 > 図面マネージャ
ホットリンク (PLN, MOD, TW, 3DM, IFC)ファイル > 外部参照 > ホットリンクマネージャ...
リンクされたライブラリファイル > ライブラリとオブジェクト > ライブラリマネージャー...
XREFファイル > 外部参照 > XREF管理...
DXF-DWG変換設定ファイル > 相互運用性 > DXF-DWG > DXF-DWG変換設定...
作業環境プロファイルオプション > 作業環境 > 作業環境...
IFC変換設定ファイル > 相互運用性 > IFC > IFC変換設定...

それぞれの設定方法についての詳細は、下記の説明をご覧ください。


一般的なアドバイス


上記のARCHICADのデフォルトオプション(デフォルトライブラリ、デフォルトテンプレートなど)だけを使用する場合は、何もする必要はありません。ARCHICADを使用する場合はどこでも、これらのデフォルトオプションを使用することができます(もちろん、同じ言語バージョンを使用していることは前提です)


チームワークで作業をしている場合は、リンクされた項目を社内のサーバー(もしくはクラウドサービス上)の場所に置き、その場所をドライブとしてマウントしてそれぞれのコンピュータで同じ名前/IDとして、ファイルパスが全てのコンピュータで同じにすることを推奨します。(例.どのコンピュータから作業したとしても、ホットリンクはF:/Shared Server/Name-of-this-project/Hotlinks/にあります)


重要な点として、プロジェクトを別のOSに移動させる場合、もしくは異なるOS間(macOSとWindows)で同じチームワークプロジェクトを作業する場合、ファイルシステムの違いにより、リンクとファイルパスは一度に1つのOSでしか機能しないことを考慮ください。この場合、それぞれにコンピュータい同じサーバーをマウントしていても、そのサーバーへのパスは2つのOSで異なるため、どちらか一方のOSでしか設定できません。


社外で仕事をする必要がある場合には、VPN接続を設定し、同じサーバーを離れたコンピュータにマウントしたり、リモートデスクトップアプリケーションを使用して、離れた場所からオフィスのコンピュータで仕事をするのが良いでしょう。これらのオプションについては、 ARCHICADを在宅で使用するを参照ください。


外部図面

外部図面とは何ですか?


任意の種類の外部 2D グラフィック (PDF、JPG など) をビューポイントに配置したり、別のプロジェクトの図面を (オーガナイザーを介して) ドキュメントに配置したりすると、これらのファイルを外部図面としてプロジェクトにリンクされます。これらのファイルは、あなたのコンピュータまたはオフィスの共有サーバードライブに保存することができます。


どのような問題を引き起こす可能性がありますか?


これらの図面は常にリンク先のファイルから直接内容を読み込みますので、ファイルが見つからない場合は空の状態で表示されます。


対応方法


  • プロジェクト内に保存:
    小規模でオフラインのプロジェクトの場合は、全ての図面に対して「プロジェクトファイルに図面を保存」オプションを有効にするだけです。図面マネージャを使って、全ての図面に対してこのオプションを一度に有効にできます。こうすることで、図面はプロジェクトに保存され、リンク先のファイルが使えなくなっても、正しく表示されるようになります。
  • 共有サーバー上に保存:
    大規模なチームワークプロジェクトの場合、これらのファイルを共有サーバー上に保存するのがベストです。これにより、パスは全てのコンピュータで同じになり、ARCHICADは常に同じ場所で図面を見つけることができます。元の図面が別のプロジェクトにある場合は、チームワークプロジェクトと同様BIMcloud上で共有し、再リンクすることで、いつでも利用できるようになります。
  • クラウドサービスを利用:
    サーバーを設置できない場合は、Cloud Syncアプリケーションを使用してファイルを保存し、すべてのコンピュータの同じ場所に同期させることができます。この場合、すべてのファイルの最新版はすべてのコンピュータで更新されている必要がありますが、複数回の更新が必要になる場合があります(各コンピュータの同期時間が異なるため)。そして、すべての図面をホストするために、それぞれのコンピュータに十分なストレージが必要です。
  • 事務所の外の場合:
    もし事務所や会社の外でプロジェクトを編集する必要がある場合、VPNを通して同様に自宅のコンピュータにもサーバーの場所を保存しておくことを推奨します。もしくは、作業を行う会社のコンピュータにリモート接続します。
    Cloud Syncソリューションを持っていたのであれば、自宅のコンピュータにも設定して、すべてのものをそこで利用可能な状態にしておくことができます。
    小さなプロジェクトの場合は、オフィスを離れる前に、プロジェクト内のすべての図面を保存することを確認してください。これは、自宅でプロジェクトに取り組む際にも紛失しないようにするためのものです。

詳細は配置された図面の管理と更新をご覧ください。



ホットリンク

ホットリンクとは何ですか?


建物内に繰り返しのある個所がある場合(例.浴室のレイアウト、典型的な事務所、ホテル客室、アパート等)、これらのレイアウトをホットリンクとして保存し、繰り返すユニットとして使用できます。これにより多くの時間を節約することができます。なぜなら、ユニットに変更を加える必要があれば、ホットリンクモジュールファイル内で一度に行うことができ、そしてこれらのインスタンスを一度に全て更新します。


どのような問題を引き起こす可能性がありますか?


リンクされたプロジェクトを同じ場所で見つけられなくなった場合、変更を加える必要があるときにインスタンスを更新することができません。ホットリンクの更新は常に手動のため、すでにリンクされているジオメトリがホストプロジェクトから消えてしまうことはなく、更新できません。


対応方法


  • ホットリンクモジュールとしてのファイル(.MOD, .PLN, .IFC, .3DM等):
    チームワークプロジェクトの場合は、誰もが最新版のファイルにたどり着けるようなサーバーを設置する必要があります。または、クラウドサービスを使用して、各ホットリンクの最新バージョンを全てのコンピュータに同期させ、誰かが更新する必要があればいつでも利用できるようにします。
    もしそれが難しい場合、それぞれのコンピュータ上のファイルの所有者となるようにするだけで十分です。この方法では、実際に自分のコンピュータでモジュールファイルを編集している人以外はモジュールファイルを見ることができず、モジュールを変更したときに自分のコンピュータからホットリンクを更新することができます。
  • チームワークプロジェクトをホットリンクモジュールにする:
    ホットリンクモジュールとしてチームワークプロジェクトを使用した場合、ホストプロジェクトを移動している場所がどこであろうと、モジュールプロジェクトも同じサーバーに移動していることを確認する必要があります。モジュールプロジェクトも同じサーバーに移動しているので、直接リンクすることができます。
  • Hotlinkを解除:
    これらのユニットのレイアウトや配置が確定したら、ホットリンクの解除を行います(つまり、それらはもうリンクされず、ただのローカル要素になります)。これは読み込み時間を改善するためにも有用です。

注: ホットリンクモジュールとしてIFCファイルを使用する場合は、適切なIFC変換設定も利用可能であることを確認する必要があります。


詳細はユーザーガイドのホットリンクモジュールを参照ください。



リンクされたライブラリ

ライブラリとは何ですか?


ライブラリには、プロジェクト全体で使用されるすべてのGDL要素(オブジェクト、カーテンウォール、ドア、窓など)と、それらに関連するすべての追加ファイル、およびARCHICAD内の特定の属性(テクスチャとして使用される画像ファイルなど)が含まれています。


どのような問題を引き起こす可能性がありますか?


ライブラリの部品は、必要なときには常にライブラリから読み込まれ、プロジェクトには保存されません(埋め込みライブラリを除く)。そのため、ライブラリがあるはずの場所で見つからない場合は、オブジェクトが見つからず、太いドットに置き換えられます。


また、プロジェクトのPLNバージョンをダウンロードするだけならば元のBIMcloud上のBIMcloudライブラリにリンクされたままになります。もしそのプロジェクトの別のBIMcloudに共有しても、元のBIMcloud上のBIMcloudライブラリにリンクされたままになります。つまり、プロジェクトが新しいBIMcloud上にあったとしても、古いBIMcloudからライブラリを参照しています。そして、古いBIMcloudにアクセスできない場合、それらは欠落します。


対応方法


  • オフラインプロジェクト:
    デフォルトのARCHICADライブラリといくつかの追加部品のみを使用している場合、同じ言語バージョンのARCHICADがインストールされていて、追加要素が埋め込みライブラリに保存されていれば、プロジェクトをどこにでも持ち出して作業することができます。
    1人で作業している場合で、自分だけのライブラリがある場合、プロジェクトでで作業する場合にはそのライブラリを必ず持ち歩くようにしてください。内容を変更しない場合は、LCFファイルに変換することを検討してください、1つのファイルにして送付したほうが簡単でしょう。
  • チームワークプロジェクト:
    チームワークプロジェクトで作業している場合、プロジェクトと同じBIMcloudにアップロードされたライブラリの使用する必要があります。別のサーバーに自身のライブラリがある場合、最初にBIMcloudライブラリマネージャーでダウンロードし、それから新しいBIMcloudの場所をにライブラリをアップロードして下さい。その後、PLN(もしくは既に再共有されているプロジェクト)のライブラリマネージャーで新しいBIMcloudライブラリにライブラリを再リンクします。
  • ARCHICADアーカイブプロジェクト(.PLA)ファイルをエクスポート:
    ライブラリを持っていない人とプロジェクトをすぐに共有したい場合は、アーカイブプロジェクト(.PLAファイル)をエクスポートすることもできます。これは、プロジェクトで使用したすべてのライブラリパーツが含まれているので、ライブラリパーツが見つからないことはありません。ただし、この場合、あなたのライブラリからすべてのライブラリパーツが利用できるわけではありませんので、ご注意ください。

詳細は、ライブラリに関する記事を参照ください。



XREF

XREFとは何ですか?


DWG-DXFを通常の外部図面として添付することもできますが、その場合は単なる図面になってしまい、オプションや機能が制限されてしまいます。しかし、2D図面の一部として保存する必要がある場合は、外部参照としてプロジェクトにリンクすることができます。(ホットリンクのようなものです)


どのような問題を引き起こす可能性がありますか?


XREFファイルを再読み込みして、新しい変更に合わせて更新するには手動で行う必要があるため、DWG-DXFファイルが見つからなかった場合、ARCHICADでは更新前の内容がそのまま残ります。ただし、DWG-DXFファイルに更新があった場合は、再読み込みが必要です。


対応方法


  • 参照と再読み込み:
    現在の状態が問題なければ、何もする必要はありません。ただし、新しいDWG-DXFファイルを受け取ったためにコンテンツを更新する必要がある場合は、すぐにXREFマネージャーを見つける必要があります。ファイルを参照している新しい場所を見つけ、再読み込みします。
    チームワークプロジェクトでユーザーの1人がこれを行うと、子の変更を送信できるため、全員が受信することができます。定期的に新しいバージョンを受け取る場合は、共有場所(サーバー、VPNもしくはCloud Sync)を設定して誰でもが更新できるようにすることを推奨します。

注: ファイルで使用するDWG-DXF変換設定も必ず送付してください。


詳細は、ユーザーガイドのXREFの操作を参照ください。



DXF-DWG変換設定

DXF-DWG変換設定とは何ですか?


DWGおよびDXF図面要素はARCHICADの2D要素とは実質的に異なるため、DWGファイルのインポート/エクスポートやXREF DWGファイルを使用する場合は、AutoCADのハッチングや線をARCHICADの塗りつぶしや線に変換する方法が必要になります。ARCHICADでは、すべての要素が希望通りに変換されるように、変換設定を使用して何を何に変換するかを決定します。


これらの変換設定は、XML形式でハードドライブに保存されます。


どのような問題を引き起こす可能性がありますか?


DWGファイルを通常カスタム変換設定を設定していて、変換設定を保存していない場合、DWGファイルをインポート/エクスポートした際に異なったように見えるか、少なくとも期待通りでないかもしれません。


対応方法


  • 変換設定ファイルを手動で移動する:
    カスタムした変換設定アクセスできるようにするには、全てのコンピュータにカスタムした変換設定のコピーを保存しておくか、全員がアクセス出来る中央サーバーで共有する必要があります。いずれにしても、'ファイル > 相互運用性 > DXF-DWG > DXF-DWG変換設定...'にアクセスし、新し居場所に変換設定を移動します。

詳細はDWG/DXFファイルの操作を参照ください。



作業環境プロファイル

作業環境プロファイルとは何ですか?


ARCHICADには、ソフトウェアを開いたときのウィンドウ、パレット、ツールバーの配置、選択ハイライトやガイドラインの色、ツールボックスで使用できるツールとその順番、トップメニューバーのアイテム、各ツールの設定ダイアログに表示されるオプションなど、多くの項目についてのデフォルト設定が用意されています。


これらの設定は、"作業環境プロファイル"としてARCHICADに保存することができます。


どのような問題を引き起こす可能性がありますか?


これらの設定は、どのプロジェクトにも関係なく、ユーザーが設定したものなので、自分のパソコンに保存されています。別のコンピュータから作業を開始して、作業環境が利用できない場合は、自分の好みに合わせて設定されていないため、生産性が低下する可能性があります。


対応方法


  • エクスポートとインポート:
    作業環境プロファイルダイアログ内に、現在の設定を作業環境プロファイルとして保存し、XMLファイルにエクスポートするオプションがあります。これらのXMLファイルを(USBドライブなどに)持ち出し、同じダイアログのインポート...ボタンを使って新しいワークステーションに読み込みます。

詳細は、ユーザーガイドの作業環境をご覧ください。



IFC変換設定

ARCHICAD 21までは、IFC変換設定はDWG変換設と同じく、外部のXMLファイルとして保存され動作していました。ですが、ARCHICAD 21より、IFC変換設定は、プロジェクト内部に保存されるようになったため、何もすることはありません。それらはプロジェクトから離れることなく、常に利用可能です。


以前のバージョンのARCHICADで作業していた場合、カスタム変換設定のコピーを全てのコンピュータにコピーするか、それらを全員がアクセスできる中央サーバーで共有するかのいずれかの方法で、皆がカスタム変換設定にアクセスできるようにしておく必要があります。どちらにしても、'ファイル > 相互運用性 > IFC > IFC 変換設定...'を確認し、新しい場所に移動してください。


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