同じユーザーが教育版ライセンス(EDU)と商用版ライセンス の両方を必要としていて、両方のライセンスが利用可能な状態でありながらも常にArchicadがEDUモードで起動する、といった場合があります。
この状況がプロジェクトファイル自体にどのように影響を与えるかに関する情報は、こちらのヘルプセンターの記事の「教育ライセンス(EDU)」の項目にある「ファイル形式と互換性」を参照ください。
両方のライセンスを、互いに干渉を起こすことなく同一環境下において共存させるには、商用版を通常とは少し異なった方法で起動することが重要になります。
Windows:
「 Archicad Starter」実行ファイルのあるフォルダを開きます(例: C:\ Program Files\GRAPHISOFT\Archicad 22 JPN\)
「 Archicad Starter.exe」ファイルを右クリックしてコンテキストメニューを表示し、[ショートカットを作成]を選択して同じフォルダ内にショートカットを作成するか、[送る]→[デスクトップ](ショートカットを作成)と進み、デスクトップ上にショートカットを作成します。
新しく作成されたショートカットを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
[ショートカット]タブでフォルダの「リンク先」パスに引数 “/NOEDU”を追加し、[適用]ボタンをクリックします。(フォルダターゲットの例:"C:\Program Files\GRAPHISOFT\Archicad 22 INT\Archicad Starter.exe" /NOEDU)
このショートカットでは Archicadが商用版で実行されますが、元の実行ファイルは Archicadを教育版で実行します。
複数の Archicadバージョンがインストールされている場合、商用版で実行したいすべてのバージョンに対して同じ手順を繰り返します。
macOS:
Spotlight検索を用いてAutomator
を検索し、起動します。
ドキュメントの種類については「アプリケーション」を選択します。
アクションの「名前」検索フィールドで「シェルスクリプトを実行」を検索します。
ウィンドウの右側で、以下のように入力します:
open -na " Archicad 22.app" --args -noedu
Archicadのバージョンが22以外のものである場合、この「22」をインストールされているバージョン番号に置き換えて下さい。
command⌘-S キーを押して、ドキュメントを保存したい場所(例: デスクトップ)に名前を入力して保存します(例: Archicad 22 - noedu)
この方法では、関連付けられたデフォルトのArchicadアプリケーションのみが商用版モードで起動します。複数のバージョンのArchicadがインストールされている場合は、フルパスで指定された別のアクションをAutomatorで作成する必要があります(例: open -na "/Applications/GRAPHISOFT/ Archicad 22 INT/ Archicad 22.app" --args -noedu)。