2021-10-12 07:00 PM - 編集済み 2022-07-28 03:45 PM
Archicad 25 では、全体的にパフォーマンスを向上させる大幅な改善点が数多く含まれています。こちらの記事では、大きな違いを生み出し、より良いユーザーエクスペリエンスを確保することが期待される追加的な改善点について解説します。
線のポップアップメニューがアップデートされました。以前は線を選択する際に、線種のプレビューに頼る必要がありました。今回のアップデートでは名前が常に表示され、線の並び順がアルファベット順に変更されたため、希望する線種を見つけ出して選択することが簡単になりました。
材質と塗りつぶしの設定がアップデートされ、「ベクトルハッチング」の名称が「表面塗りつぶし 」に変更されました。
レイヤー設定では(属性マネージャーと同様に)複数のレイヤーセットを選択し、これらのステータスを一度に 編集できるようになりました。複数のレイヤーセットの表示/非表示、ロック/ロック解除、3Dビューの表示の設定、レイヤーの交差部グループを一度に編集できます。
MEP(機械、電気、配管)設備もしくはダクトの寸法といったMEP関連の要素のデータに対して、新しくMEPラベルが提供されました。他の種類のラベルと同様に、テキストやポインターのような一般設定についても変更することができます。
この種類のラベルについては、[シンボルラベルのカスタム設定 ]タブ内に特別なオプションがいくつか提供されています。値のみ、名前と値、接頭辞と値を表示するかといったように、表示されるデータを変更することが可能になります。各種類のデータに関する接頭辞は関連するフィールドで設定し、各種の情報をオン/オフすることが可能です。
表示される寸法に関する設定を変更し、追加的なプロパティを追加することが可能です(最大5行分)。
表示の順序は容易に変更可能であるため、ラベルをさらにカスタマイズすることができます。さらに、[プロジェクト設定]を用いる代わりにmmなどを用いて上書きすることが可能です。このラベルは3Dドキュメントまたは2Dビューの両方において、どのMEP要素に対しても配置できます。
新しい「構造」パラメータが別個の確認オプションとなった ため、ビルディングマテリアル、複合構造、もしくは断面形状のみ(その他の形状/配置の変更とは別に)などで変更点をフィルタ することができます
立面図と3Dプレビューは平面図の回転設定を変更することなしに、独立して回転することができるようになりました。平面図ビューでも引き続き要素を回転することが可能です。
断面図および立面図の設定ダイアログにあった「背景範囲を指定」の設定は、「フェード背景要素」に名称が変更されました。
Archicad 25では、Rhino 6とRhino 7の両方に対するサポートが提供されます。Archicad 24までは、Rhino 5とRhino 6がサポートされていました。
IFC分類参照としてビルディングマテリアル分類をエクスポート します。Archicadのビルディングマテリアルの中からIFCマテリアルがエクスポートさ れる場合、その分類(複数可)もエクスポートされます。
Archicad 25では2Dと3Dの表示オプションについて、macOSでは OpenGLではなくMetalを使用する形に変更されました。