2021-10-12 07:00 PM - 編集済み 2022-07-28 01:32 PM
Graphisoft®は、数々の賞を受賞したBIMソフトウェアであるArchicad 25の最新バージョンをリリースしましました。
ユーザーのフィードバックに応えて設計やビジュアリゼーション、ドキュメンテーション、そしてコラボレーション のための機能を強化したArchicad 25 は、これまでで最もユーザー主導のバージョンとなりました。
Archicad は、どのような種類や規模の建築にも対応できる、幅広い設計ツールを提供します。BIMベースの設計ワークフローにより、設計変更を非常に簡単におこなうことができます。
階段の作成と編集には複数の必要条件を取り扱い、検討することが求められますが、その必要条件が矛盾していることも多くあります。Archicad 25 では、特殊なデザインの階段を配置する場合などに、階段の設計において実際には不可能な形状寸法を設計者が設定してしまうのを回避する手助けとなる、さらなる柔軟性を提供します。新機能には、新しい階段の計算方法である「弦に沿って 」、すべてのワインダータイプに適用可能な新しい「対象の踏面 」、また自動化された「踊り場」の形状制御が含まれます。この機能により、あらゆる地域標準に準拠したカスタム仕様の階段を作成することが可能になりました!
参照:階段ツールの機能拡張によるさらなる柔軟性と標準への準拠
住宅や商業設計における最新のトレンドを踏襲し、拡大し続ける3Dオブジェクトのライブラリを用いて、インテリアに命を吹き込みましょう。さまざまな設計バリエーションを効率的に生成する新しいモジュール式のキャビネットにより、キッチンを素早くカスタマイズすることができます。現実的でカスタマイズ性の高い新しい家具オプションで、ご自身のプロジェクトを充実させましょう。
参照: Archicadの拡張されたオブジェクトライブラリを利用して現代的なインテリアを作成する
ビュー全体にわたって各種の要素を特定し、再選択するのは、時間のかかる、イライラする作業です。新規のコマンドや機能拡張したコマンドにより、複数のビューの間で切り替える際に、選択された要素を再度選択する必要なしに保持することができるようになりました。断面図や立面図、または展開図ビューで作業する際に、平面図または3Dビュー上で素早く要素を特定・選択し、ズームします。
2Dビューもしくは3Dビューのいずれにおいてもポリゴン開口を作成することができる開口ツールにより、より正確な数量見積りが可能になりました。このプロセスではマジックワンド機能を使用することも可能です。ワークフローの改善に加えて新しいMEP(機械、電気、配管)ラベル機能も利用でき、RevitのファミリファイルからMEP設備を作成できるようになりました。
統合されたMEP Modellerと最近になって導入された開口ツールが、建築家とMEPエンジニアの間でのコラボレーションを向上させています。Archicadの継続的な開発の一部として、これらのツールはよりスムーズなワークフローの提供を目指して、再び改善されました。
プロ仕様のビジュアルを作成し、ご自身の設計をインパクトのある形で伝えましょう。ワークアラウンド(回避策)の必要性を減らし、ビジュアリゼーションを通じたコラボレーションを向上させるべくArchicad 25は、強力なアップデートを行いました。
断面図、立面図、展開図ビューにおいて、材質のテクスチャを高解像度で表示します。3Dウィンドウでの表示と同じテクスチャを表示可能にする機能拡張されたオプションにより、設計の表示を統一することができます。リアルなソフトシェーディングオプションと表面塗りつぶしオプションも新たに採用され、プロ仕様のビジュアルを作成することが可能になりました。
参照: Archicadによる強力なデザインプレゼンテーション
塗りつぶしから材質にアクセスし、表示することが可能になりました。材質のカラー、表面塗りつぶし、もしくはテクスチャを簡単に適用し、他の種類の塗りつぶしと同様に整列と歪みを定義できます。
参照: Archicadによる強力なデザインプレゼンテーション
複雑な3DモデルをAndroid OS端末で開くことは、Archicad 25 のリリースまで不可能でした。今年7月のAndroid OS向けBIMxアップデートでは、新しい3Dエンジンが提供され、建築家とクライアントがHyper-modelの全てのコンテンツを開くことが可能になりました。Android OSのための大規模3Dモデルのサポートや、Google PlayとApple App Storeに加え、HUAWEI AppGalleryでの提供により、BIMxは今や全てのプラットフォームにおける優れたプレゼンツールとなっています。
次世代のBIMx Desktop ViewerがArchicadパッケージに含まれました!新しくなったBIMx Desktop Viewerは、建築家とクライアントが3Dモデルやドキュメンテーション、埋め込まれたBIMデータを含むHyper-modelの全てのコンテンツにアクセスすることを可能にします。
参照: 強力なコラボレーションのために拡張されたビジュアリゼーション能力 - Archicad 25におけるBIMxの機能向上
Archicadはユーザーが最も重要だと考えている「設計」に集中することを可能にし、設計図書の作成によってストレスがたまる「危険性」を排除します。
不正確な一覧表は、精度の低いコストの見積りにつながります。新しい「総計」および「条件付き」の面積/体積プロパティを利用して、より正確なビルディングマテリアル一覧表とコストの見積りを作成しましょう。ユーザーが定義し設定可能な条件により、ビルディングマテリアルマテリアルに依存する機能をもとにした構成要素の一覧表化が容易になります。
表現の上書きは、これまでにないほどに柔軟になりました。RGBカラーのサポートにより、[材質]と[塗りつぶし拝見ペン]の上書きの両方に対してカスタムRGBカラーを選択することができます。ワークアラウンド(回避策)を施すことなく、ドキュメンテーションセットの見た目をコントロールし、調整することが可能です。
建築はコラボレーションから始まります。Archicad 25では、建築家とエンジニアがシームレスに共同作業を行うことを保証する刺激的な新機能が提供されています。これにより、コラボレーションのプロセスを改善し、設計ミスの可能性を低減します。
新しい荷重の処理機能は、エンジニアが構造解析モデルにおける荷重要素を視覚化し変更すること、荷重に関連する変更を確認し管理すること、また荷重のケース、グループ、および組み合わせに関するデータを定義すること、点や線、面の荷重といった新規の荷重要素を配置することを可能にします。
柱や梁のための交換断面形状のカスタム配置により、形状に対する制御性が向上しました。建築モデルを最大限に反映することができるよう、部材の参照線に揃えるために9つの断面形状の点のいずれかを選択します。
調整ルールは、構造解析に不可欠な構造解析モデルの一貫性を確保するのに役立ちます。Archicad 25では新しい方法によりオフセットアジャスタが改善され、より複雑な構造に適応しており
、構造エンジニアができるだけ多くの現実的なシナリオを制御することを可能にします。
新しい「縮小」調整ルールによって時間を節約しましょう。この機能では、2D部材の重なり部分を削除することができるようになり、より現実的な構造解析モデルの提供を可能にし、モデルチェック時に修正する必要のあるエラーも少なくなります。
接続範囲機能が改善され、設計者の意図や実際の要素形状をよりよく再現することができるようになりました
。
構造サポートはArchicad 24から利用可能になった既存のツールです。Archicad 25では、構造サポートを選択された要素に一度に配置することが可能になりました。
この新しい測量点は、Archicad 25でアップデートされた[位置設定]ダイアログにおいて利用可能です。この機能はより簡単で素早い、より一貫性のある座標の設定を保証し、プロジェクト位置の同期を解決することに焦点を当てた支援の提供を目的としています。この機能は、Archicadとその他のBIMオーサリングツールの間における正しく精緻な座標変換を可能にする、データ主導型のアプローチを生み出します
参照: Archicadの測量点
Revitファイル形式のファイル交換は、Autodesk社のソリューションを使用している他分野とのコラボレーションの際に欠かせないものです。
Revitファイル形式のファイル交換機能がビルトインされたことにより、Revitユーザーとのコラボレーションがこれまでになく簡単になりました。のソリューションは、以前アドオンで提供されていた機能ですが、今回Archicadに統合されたことでRevitファイル形式でのファイル交換がこれまで以上に容易になっています。
参照: RevitおよびSolibriとのコラボレーションにおける機能拡張
Archicad用のSolibri Connectionアドオンは以前のバージョンでも利用可能でしたが、Archicad 25ではこれを引き続き改善しています。SolibriとArchicad間の接続はリアルタイムになりました。このアドオンはエクスポートのスピードを大幅に向上させ、高い効率でデータ交換をおこないます。
ほとんどの設計ミスはモデルの作成時にフィルタされるため、設計中にSolibriにおいて確認規則を設定することで多くの時間を節約できます。またモデルに変更があった場合、Solibriにおいて[更新]をクリックすることで容易にアップデートすることができます。変更のあった要素のデータのみがアップデートされるため、IFCファイル全体を再びエクスポートする必要がありません。
参照: RevitおよびSolibriとのコラボレーションにおける機能拡張
この機能は、IFC出力における追加的な機能で、地域の法規に準拠するためのものです。IFCマテリアルがArchicadのビルディングマテリアルからエクスポートされる場合、その分類も同時にエクスポートされます。
Archicad 25では、BIMベースのワークフローを拡張する必要不可欠な追加的機能を提供しています。
参照: その他の改善
ArchicadはWindowsとmacOSの両方のプラットフォーム上で利用可能です。これら二つのプラットフォーム間におけるデータの交換は、互換性のあるファイル形式とチームワークのような情報共有方法によって完全にサポートされているため、これらが共存するような環境であっても使用することが可能です。
この製品の動作環境はこちらから確認いただけます。Graphisoftにより検証されたArchicadの動作性の良い特定のハードウェア構成のリストについてもこちらのサイトで確認できます。Graphisoftでは、Archicadを用いた小規模/大規模プロジェクトがどのように動作するかを、いくつかのグラフィックカードを用いてテストしました。テスト環境の説明と結果はこちらで確認することが可能です。
ArchicadとBIMcloudの両方によって処理されるファイルの種類は、こちらにリストが掲載されています。このサイトはインポートとエクスポートの可能性、およびGraphisoft製品もしくはサードパーティのアプリケーションによって作成されるファイル形式の、サポートされるバージョンについて記述しています。
Archicadとその他の関連製品(アドオンなど、ライブラリとオブジェクト、製品アップデート)はこちらからダウンロード可能です。
シングルライセンスのArchicad 25をインストールするためのステップバイステップガイドはこちらで参照可能です。BIMマネージャーのためのネットワークインストレーションに関するガイドはこちらで参照可能です。Archicadの無人インストールとアップデートといったその他のインストール方法は、こちらのサイトにまとめられています。
既にArchicadをインストール済みで新しい機能を追加したい場合、あるいはArchicadを修復する必要がある場合、このサイトに詳細がまとめられている情報が 役に立つ場合があります。無人モードを含め、Archicadをアンインストールする際に知っておくべきすべての情報はこちらで確認できます。
Archicadのインストールや起動中に問題に直面した場合、可能性のある原因を特定し、それに対応した解決方法を導く上でこちらのガイド が役に立つでしょう。
Windows 7およびWindows 8/8.1オペレーティングシステムと互換性のある最終リリースバージョンはArchicad 23 である点に留意して下さい。
このため、これらのOSバージョンを使用している場合、Archicad 24およびArchicad 25の起動時にクラッシュに直面する場合があると共に、将来的にインストールができなくなります。
Archicad 25は以下に示すいくつかのライセンスタイプを使用してアクティベートが可能です:
Archicad 25リファレンスガイド では、すべてのツールや特徴、機能に関する有益な情報が多数参照可能です。是非ご利用ください!
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