2023-01-27 10:24 AM - 編集済み 2023-01-27 01:30 PM
最新のBIMx Desktop Viewerは、ダウンロードページからダウンロードいただけます。Apple App Storeでもアップデートをご利用いただけます。
当社の検証結果に基づき、Appleシリコン搭載のコンピュータの使用を強くお勧めします。この記事では、BIMx Desktop Viewerでロード時間と3Dパフォーマンスがどのように改善されたかについて説明しています。BIMx iOSもパフォーマンスが向上しました。詳細は以下をご覧ください。
BIMx Desktop Viewerのベンチマークテストでは、以下を搭載したMac mini(Late 2020)を使用しました。
M1 Max、M1 Ultra、M2チップを搭載したmacOSデバイスでは、さらに高いパフォーマンスが予想されます。
BIMx Desktop Viewerの3つのバージョンを使用して、同じテストを実施しました。
テストファイルには以下が含まれます。
プロジェクトの規模 | Archicadから発行 | 合計ファイルサイズ(MB) | 3Dモデル数 | 選択した3Dモデルのファイルサイズ(MB) | レイアウト数 |
小規模、商業インテリアデザイン | 25 | 253 | 4 | 24 | 14 |
小規模、住宅 | 24 | 309 | 4 | 61 | 23 |
中規模、オフィス | 24 | 739 | 9 | 178 | 26 |
中規模、複合施設、多くのレイアウトを含む | 20(レガシー) | 1,630 | 1 | 127 | 161 |
大規模、複合施設、多くのレイアウトを含む | 24 | 2,800 | 1 | 170 | 309 |
大規模、文化施設、 非常に詳細な3D | 26 | 1,004 | 2 | 590 | 17 |
BIMx Desktop Viewerは、Appleシリコン上でネイティブに動作する3Dでさらに優れたパフォーマンスを発揮します。なお、次世代デスクトップアプリケーションは、来年早々により一層の機能拡張を行う予定です。Graphisoft InsightsとBIMx Newsをフォローして、最新情報を入手しましょう。
以下のグラフは、テスト中に得られた3Dパフォーマンスの向上を示しており、仮想モデルの移動中にナビゲーションがいかにスムーズに行われるかをFrames Per Second(FPS)で計測した結果と、3Dマーカーのロード時間を秒で示したものです。基準値は、BIMx Desktop Viewer 4390 Intelをエミュレートして動作させて計測したもので、以下のパーセンテージは、Appleシリコン製品がいかに高速であるかを示しています。
例えば、パフォーマンスが50%向上すると、すべてのマーカーを表示する時間が2秒から1秒に、FPSが30から60になります(言い換えれば、2倍スムーズにナビゲートできるようになります)。
%の値が大きいほど、パフォーマンスが良いことを意味します。
また、Appleシリコン上でネイティブに動作することで、メモリ(RAM)の使用量を最大30%削減することができます。
注記:
Appleシリコン上でネイティブに動作するBIMx Desktop Viewerでは、ローディングが著しく速くなりました。レガシーモデルのローディングも、全てのデスクトッププラットフォームで最適化されています。
BIMxは、Archicadの全てのバージョン(およびDDScad 18以降)から発行されたレガシー3DのみのモデルおよびHyper-modelを開くことができます。ただし、Archicad 22以前からエクスポートされたHyper-modelの3Dのみのレガシーモデルの要素情報などのメタデータは、変換する必要がありました。この作業は通常数秒で終わりますが、大規模なプロジェクトの場合、1-2分かかることもあります。
以下のグラフは、テスト中に得られたパフォーマンスの向上を示しており、最大で76%の速度向上という結果につながりました(基準値 BIMx Desktop Viewer 4025)。4番目のは比較対象の唯一のレガシーモデルなので、他のモデルのインデックスをロードする際に[変換中...]ステップが不要になります。
例えば、パフォーマンスが50%向上するということは、発行項目のリストが表示されるまでの待ち時間が10秒から5秒になる(言い換えれば、2倍速くなる)ということです。
[Hyper-Modelインデックスを開く](発行項目のリスト) - 秒単位で計測されます。
%値が高いほどロードが速いことを意味します。
[3Dモデルを開く] - 秒単位で計測されます。
%値が高いほどロードが速いことを意味します。
最新のiOSアプリケーションは、 Apple App Storeからダウンロードいただけます。この最適化は、近日中にAndroidアプリケーションでも提供される予定です。
よりスムーズなナビゲーションを実現するための3Dパフォーマンスの向上をご紹介します。
最も顕著なのは、多数の単純なジオメトリ要素で構成されたモデルです。モデルの複雑さにもよりますが、この更新により、Frames Per Second(FPS)が何倍も向上する可能性があります。単純なジオメトリ要素が数十万個ある場合でも、より効率的に表示します。
以下のFPS向上割合の計測は、M1チップと8GBのRAMを搭載したiPad Pro 2021でBIMx 4506で行われました。
基準値は、BIMx iOSバージョン4362で計測されたものです。メモリが少なく古いチップを搭載したiPadやiPhoneでのアップデートでは、3Dモデルの複雑さ(要素数、要素タイプ、ポリゴン数)により、以前のBIMxバージョンと比較して、より顕著な差が発生する場合があります。
これらのモデルいずれも データストリーミングを必要とせず、BIMxはすべてのケースで3Dを完全にロードしています。
例えば、FPSが60%向上した場合、24 FPSから60 FPSになり、ほぼ3倍のスムーズなナビゲーションが可能になります。
パーセント値が高いほど、パフォーマンスが高いことを意味します。
ご紹介した3Dモデルの要素数、タイプ、ポリゴン数は下表でご覧いただけます。 基本的な組立て要素(壁、スラブなど)とそれ以外(家具、カーテンウォール、モルフなど)の比率を示しています。 ポリゴン/要素の値 は、この最適化が最初のモデルで非常に重要であり、他の例の場合にはなぜそうでないのかを明確にするものです。図中の他の2つのモデルは97,000と56,000の要素で構成され、要素/ポリゴン比は以下の2つの例の中間です。
複数の大型ビル | 複雑で詳細な3D | |||
要素 | ポリゴン | 要素 | ポリゴン | |
壁 | 230,000 | 1,510,100 | 8,000 | 493,700 |
柱 | 1,500 | 11,600 | 2,000 | 19,600 |
梁 | 34,800 | 853,100 | 6,300 | 267,700 |
スラブ | 52,000 | 619,200 | 2,400 | 110,500 |
その他 | 6,000 | 609,600 | 19,300 | 36,040,010 |
合計 | 325,000 | 3,600,000 | 38,000 | 36,930,000 |
基本的な組み立て要素の比率 | 98.1% | 83.1% | 49.3% | 2.4% |
ポリゴン/ 要素の平均 |
11 | 971 |
推奨事項: