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今月のヒント:ポリラインを使って要素に自動番号を付ける方法

「今月のヒント」は、インターナショナルのコミュニティで毎月公開されている「Tip of the Month」を翻訳してお届けしています!
Tip of the Month(今月のヒント) は、インターナショナルのコミュニティで投稿されているものから、モデレータメンバーがよいTips! と選んでいるものです。
海外のユーザーの使い方が、日本のユーザーのみなさんにもヒントになるのでは?と思っています。
※原稿内容はオリジナルページに合わせていますが、できるだけインターフェイスの画像は、Archicad日本語版にしています。が、今月はとりいそぎ英語版のままで公開します。後ほど日本語版のインターフェイス画像に差し替えますので、少々お待ち下さい。(内容は英語版でもおわかりいただけるとは思います!)

今月のTIPSは、@Mathias Jonathan さんが共有してくれた内容で、Polyline(ポリライン)に沿って Archicad 内の要素に自動で番号を付ける方法です。
このスクリプトは Python と Tapir プラグインで動作し、空間的に意味のある順序で要素IDをすばやく割り当てることができます。

この方法は、廊下や道路沿いなど、パスに沿って部屋、家具、駐車スペースなどに番号を付けたい場合に特に便利です。

初心者向けTIPS:コードを書く必要はありません。
このスクリプトはすぐに使える状態になっています。Python と Tapir をインストールしたら、スクリプトファイルをダブルクリックするか、Archicad 内の Python Palette を使って実行するだけです。開始番号を入力するように求められ、それ以降は自動で処理されます。


■必要なもの

アップデート(2025年6月) 最新版の Tapir インストールには、スクリプトが標準で含まれるようになりました。Tapir の Python Palette 内に「AutomaticNumberingBasedOnPolyline」という名前で表示されます。 GDLオブジェクトはもう不要です。

 

スクリプトを使う前に、以下をインストールしてください:


1.Python(最新版を python.org から)  

  • ご自身のOSに合ったバージョンを選んでください。
  • インストール時には「Add Python to PATH」にチェックを入れてから「Install」をクリックしてください。

2.Tapir プラグイン  
Tapir の GitHub からダウンロード
・ダウンロード表の下にある手順ガイドに従ってインストールしてください。

 

■スクリプトの使い方

1.GDLオブジェクト + Pythonスクリプトをダウンロード
ダウンロード

2.GDLオブジェクトを読み込む
・オブジェクトの名前は「AutomaticNumberingPolyline」です。以下の手順で読み込みます
・オブジェクトツール > オブジェクトデフォルト設定(Windows:Ctrl+T、Mac:Cmd+T) > 他のオブジェクトを読み込む > ダウンロードしたオブジェクトを指定

 

RumikoShimo_3-1751857276532.png

RumikoShimo_1-1751856871747.png
※または、オブジェクトをフロアプランにドラッグ&ドロップでもOKです。

 

 


3.ポリラインオブジェクトを配置する
フロアプランにポリラインオブジェクトを配置し、必要に応じてパラメータ(ノード数や見た目など)を調整します。
RumikoShimo_2-1751856944744.png

4.要素とポリラインオブジェクトを選択

  • AutomaticNumberingPolyline オブジェクトと、番号を付けたいすべての要素を選択します。
  • ※番号を示すラベルを表示したい場合は、Label Tool を使用してください。ラベルはこのオブジェクトやスクリプトでは生成されません。

RumikoShimo_4-1751857369289.png

5.スクリプトを実行

  • Python Palette を開くか、.py スクリプトファイルをダブルクリックします。
  • スクリプトは、起動中の Archicad に対して処理を行います。

RumikoShimo_5-1751857424519.png

 

6.開始番号の入力 

  • 番号の開始値(例:1、101など)を入力するように求められます。

RumikoShimo_6-1751857499879.png

 



  • 注意:スクリプトの実行中にエラーが発生した場合、「archicad」モジュールがインストールされていない可能性があります。
    簡単な対処方法として、ターミナル(またはコマンドプロンプト)を開いて、以下のコマンドを実行してください:
    pip install archicad
    これでうまくいかない場合は、次のコマンドを試してください:
    pip install --user archicad

    この問題を避けるためには、Python を公式サイト(python.org)からインストールし、インストール時に「Add Python to PATH」にチェックを入れておいてください。

7.完了:ポリラインに沿って、要素IDが自動的に更新されます。

RumikoShimo_7-1751857898955.png

 

スクリプトの動作手順:

  1. GDLオブジェクトからポリラインの座標を取得する

  2. 選択された各要素の中心点を取得する

  3. 各要素に対して、ポリライン上の最も近い点を計測する

  4. その近い点がポリライン上でどれだけ進んだ位置にあるかで要素を並べ替える

  5. 並べ替えた順番に要素IDを割り当てる

実際の動作をご覧ください:

Mathias によるデモ動画をご覧いただくと、この方法がどれほどスピーディかが実感できます。

 

このスクリプトは、繰り返し発生するドキュメント作業の効率化に役立ちます。通常は手作業で行う処理を自動化することで、時間を節約でき、ミスの可能性も減り、注釈に空間的な一貫性を持たせることができます。

このアイデアと実装を提供してくれた @Mathias Jonathan に感謝するとともに、スクリプト開発に欠かせない存在であった @Tibor Lorantfy にも特別な感謝を
※元のフォーラム投稿はこちらをご覧ください。

もしあなたにもワークフローの裏技があれば、Graphisoft Communityでシェアしてください。来月のTIPSで取り上げられるかもしれません!

 

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共同執筆者