※本記事は、旧サイト「How to use Archicad」より、UNSUNGHEROさん の2020年12月10日の記事を転載しています。
レイヤーの「交差番号」はレイヤー名の左側にある数字のことで下図赤枠箇所です。
同じ番号同士の要素が包絡し合います。
今回の記事では、レイヤーの全ての交差番号が「1」になっています。
ビルディングマテリアルの「交差の優先度」は部材の勝ち負けを自動で行うための属性で、下図赤枠箇所です。
「非表示」レイヤーを非表示にすると下図のように切り欠かれます。
(非表示にした壁は青点線位置にありました。)
非表示のレイヤーにある要素によって切り欠かれてしまっている箇所と、非表示にしているにも関わらず切り欠かれていない箇所があります。
■交差の優先度が「非表示レイヤーが999>表示レイヤーが820」の時は切り欠かれる
■交差の優先度が「非表示レイヤーが820=表示レイヤーが820」の時も切り欠かれる
■交差の優先度が「非表示レイヤーが400<表示レイヤーが820」の時は切り欠かれない
【結論】
「ビルディングマテリアルの交差の優先度が同値以上」かつ「レイヤーの交差番号が同じ場合」に非表示レイヤーにある要素に切り欠かれてしまいます。
この関係を理解して、次の2つの設定を活用して利用します。
①切り欠かないときは非表示にするレイヤーの交差番号は「0」にする
※切り欠くときは関連しあうレイヤーの交差番号が同じレイヤーセットを作ります。
②ソリッド編集やクロップ以外で要素を切り欠く際に非表示のレイヤーにある要素で利用するためのビルディングマテリアル(交差の優先度が999)を用意する。
この関係を理解して、ARCHICADを便利に活用してください。