2024-06-19 11:51 PM - 編集済み 2024-06-21 12:25 AM
※本記事は、旧サイト「How to use Archicad」より、Yutaro Kijimaさん の2018年11月5日の記事を転載しています。
計画初段階で斜線の鳥かごが3Dで確認できるとボリュームがつかみやすくなります。
敷地条件は以下のような内容、建物は2階建てを想定しています。
1.[デザイン]→[フロアの設定]でGLを±0に設定します。
2.[GL]フロアを表示し、 [メッシュツール]で敷地と道路を作成します。
※道路の材質を[材質上書き]で異なる材質に変更すると境界がわかりやすくなります。
3.[3Dタブ]右クリック→[3Dスタイル]→[OGベーシック]に切り替えて、輪郭線を表示します。
4.[モルフツール]で適合モデルを作成します。ビルディングマテリアルはガラス-青に設定します。図形作成方法はポリゴンに設定し入力します。※敷地内にカーソルを置いて、Spaceキーを押しながら左クリックするとマジックワンドで敷地がトレースできます。
5.3D上でモルフ面を選択し、[ペットパレット:プッシュプル]で座標[10000]と入力します。
6.道路斜線を[屋根ツール]で作成します。勾配は125%、ビルディングマテリアルはガラス-透明に設定します。図形作成方法は、単一、回転矩形で入力します。反対側の道路境界線で屋根の回転軸を設定し入力します(後退緩和を使用する場合は、後退位置を考慮して入力します)。
7.高度斜線を入力します。高度斜線は真北方向と敷地辺の方向が異なるため[屋根ツール]ではなく[モルフツール]を使って、GL±0と10mを結ぶモルフ線とモルフ面で表現します。
8.半径8333.3の円を敷地頂点に作成します。
9.方位記号の北、南、敷地頂点にスナップガイドを表示させます。
※カーソルを置いて0.5秒で表示されます。
10.[モルフツール]のビルディングマテリアルを[ガラス-透明]に設定します。敷地頂点から方位角度に平行なスナップガイドが表示されるので、スナップガイドと円の交点を[モルフツール]でモルフ線を入力します。
11.モルフ線を選択し、敷地頂点(モルフ線の中点位置)で、ペットパレット[移動]+Ctrlでその他の頂点にコピーします。
12.3Dを表示し、作成したモルフ線の水上側の節点で、ペットパレット[頂点を移動]で垂直角度上の距離:10000に移動します。
13.その他のモルフ線も同様に頂点を移動します。
14.3D上でモルフ線の頂点を結ぶようにモルフ面を作成します。
15.[デザイン]→[ソリッド編集]を開きます。適合モデルを選択し[ターゲット要素を取得]をクリックして選択を解除、道路斜線、北側斜線を選択し[オペレータ要素を取得]をクリックし選択を解除、[操作を選択:上方向へ減算]をクリックします。
16.道路斜線(屋根)、高度斜線(モルフ線及び面)のレイヤーを[オペレータ]に変更します。
※オペレータレイヤーはデフォルトのレイヤーセットではオフになります。
17.[GL]フロアで、[壁ツール]で壁を入力し、各フロアにコピーします。壁がモルフで隠れる場合は、モルフを選択し、右クリック→[表示順序]→[一番下に表示]に設定します。
18.[2FL]フロアを開き、[ドキュメント]→[平面図の切断面]を開きます。現状はFL+1100の位置で切断されています。切断高さを階高(3000)に変更すると、斜線制限より外壁が外側にあり、母屋下げが必要であることが確認出来ます。
更に、壁をソリッド編集のターゲットに設定すれば、斜線に沿った壁に編集することも出来ます。