2024-06-20 12:11 AM - 編集済み 2024-06-21 12:26 AM
※本記事は、旧サイト「How to use Archicad」より、ogawayukaさん の2019年1月16日の記事を転載しています。
ビュー登録時に[表現の上書きセット]を利用すれば、1つのモデルを使って様々な図面やパースを表現することが可能です。
「木製建具」、「収納扉」、「フローリング」の3つの要素の仕上げを変化させて3種類のカラーパターンのインテリアパースを作成してみましょう。
作成するには次の4つの過程が必要になります。
1. 材質を変化させたい要素を分類する。 →[分類マネージャー] 2. 1.で分類した要素の材質を変化させるルールを作る →[表現の上書きルール] 3. 2.で作成したルールーをまとめてセットにする。 →[表現の上書きセット] 4. 3.のセットを登録する。 →[ビュー登録] |
1.[分類マネージャー]
[オプション]>[分類マネージャー]の[分類マネージャー]ダイアログボックスを使用します。
①[新規作成]から[新規分類システム]を選択し「カラーセレクト」と名前をつけ作成します。
②作成した「カラーセレクト」を右クリックし[ブランチの新規分類]を選択し、[ID]に「木製建具」「収納扉」「フローリング」とそれぞれ入力し作成します。
作成した分類をモデルの要素に割り当てます。
各要素の設定ダイアログボックスで[分類とプロパティ]の「カラーセレクト」にチェックを入れ登録した分類を選択します。
2.[表現の上書きルール]
[ドキュメント]>[表現の上書き]>[表現の上書きルール]の[表現の上書きルール]ダイアログボックスを使用します。
①[新規作成]をクリックし「*フローリングをダークカラーに」と名前をつけルールを作成します。②③
④作成したルールを選択状態にします。
①[追加]をクリックし[分類]>「カラーセレクト」を追加します。②③
④[ブランチに含まれる]条件の値に「フローリング」を選択します。[要素タイプ]の条件は「全てのタイプ」とします。
⑤[上書きスタイル]パレットの[材質]にチェックを入れ材質を選択します。
同様にして9パターンの[表現の上書きルール]を作成します。
(新規作成時に[ルールを複製]にチェックを入れると作業が短縮できます)
3.[表現の上書きセット]
[ドキュメント]>[表現の上書き]>[表現の上書きセット]の[表現の上書きセット]ダイアログボックスを使用します。
①[新規作成]をクリックして、「カラーセレクト_ダーク」という名前をつけセットを作成します。
②作成したセットを選択状態にして[追加]をクリックし登録されている[表現の上書きルール]の一覧から適用させたいルールを選択します。(上から順番に適用されます)
同様にして3種類の[表現の上書きセット]を作成します。
4.[ビュー登録]
3Dウィンドウにモデルを表示し登録するパースアングルを決定します。
①クイックオプションバーの[表現の上書きセット]は「カラーセレクト_ダーク」を選択します。
②3Dウィンドウのタブを右クリックして[ビューとして保存]を選択します。③
同様に3種類の[表現の上書きセット]を切り替えてビューを登録します。
[ビュー設定]ダイアログボックスの設定は次のようになります。
ビュー登録した3種類のパースは、ナビゲーターの[ビュー一覧]に保存されます。