※本記事は、旧サイト「How to use Archicad」より、Graphisoft の2022年4月14日の記事を転載しています。
グラフィソフトのカスタマーサクセスチームが月1回お届けしている「＃BIM相談室」という番組から、ひとつご紹介するシリーズ 第８弾。
今回は2021年11月配信、第13回1周年記念2時間スペシャルの中で採用された質問を解説します。
質問（原文ママ）はこちら。
「表示順序の設定についてです。例えば寸法線を書く時に、入力するときに表示順序を一番上に設定する方法はありますでしょうか？ラベルや文字、スラブツールなどで棚板などを描きこむときに順序が下だと、入力後に選択して順序を入れ直すのがいささか手間でして、解決できたら嬉しいです」
今回の投稿は、Youtubeで公開されている第13回BIM相談室の、59分あたりから解説されているものを、テキスト化したものです。
まず、Archicadで建物に関するツール及びドキュメントの各ツールを1要素ずつ、配置してみました。
FORWARDツールをインストールしていると、「表示順序設定」というツールがあります。
「編集」→「表示順序設定」です。
入力されている要素をすべて選択し、「表示順序設定」を開いてみます。
この順番は入力順ではなく、図面化する時に書き込みを行う「ドキュメントツール」や「ビューポイント」に入っている、文字やラベル、展開図や寸法といった要素が、必ず優先される［10番］という数字が割り当てられます。
その下に、線分ツール（線、ポリライン、円・円弧）が［9番］に割り当てられます。
これは必ずこの様に、優先されるものが決まっています。
下から見てもらうと、ゾーンや塗りつぶしは、スラブの下にあり、その上に壁や柱などが来るようになっているので、普通に書いていて困らない仕組みになっています。
では、どういう時に問題が起こるか？とすると、例えばスラブを選択して、マウスの右クリックで表示されるメニューから「表示順序」を「一番上」に切り替えてみましょう。
そうすると、スラブが最上部に表示され、本来であれば、一番上にくるラベルが、新たに入力しても下に隠れてしまいます。（ラベルは［10番]に固定されているため）
なので対処方法としては、むやみに一番上に表示と設定せずに、関係している要素を選択してから、表示順番を
変えてください。
この「表示順序設定」は、各要素の左側にある上下の△▽をドラッグすることで順番を変更することができます。
「一番上に表示」を乱発してしまうと、順番自体が複雑になってしまうので、最初に戻したいという場合は、
「編集」→「表示順序」→「デフォルトの順序に戻す」 とすると、当初の表示No.が、ラベルや文字等の［10番］から順番に並び直しになるので、そこから仕切り直して整理をしてください。
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