2024-06-20 09:54 PM - 編集済み 2024-06-21 12:34 AM
※本記事は、旧サイト「How to use Archicad」より、Kiyoさん の2019年12月12日の記事を転載しています。
ドローンや測量機器等で作成した点群データが近年、入手しやすくなってきました
無償公開している自治体も出てきました。
しかし、点群データは座標の量が膨大で、ArchiCAD内に取り込むと
動作が重くなったり、容量が大きくなってしまいます。
そういったことを改善する、点群データを利用したメッシュの作成について考えていきたいと思います。
(点群データは.txt、分離記号は「,」(カンマ)のものを利用します。)
[ファイル]→[相互運用性]→[測量データからメッシュを配置]
より、点群データでメッシュを作成出来ますが
点群データをそのまま読み込んでしまうと・・・
膨大な座標点で、大変なことになってしまいます。
これを一度.csvに変換して座標の数を間引いていきます。
まずは読み込みたい点群データの中身の確認です。
今回の点群データは X軸座標、Y軸座標、Z軸座標、R、G、Bの順となっています。
(R,G,Bは点の色データです)
拡張子を[.txt]→[.csv]に手入力で変更し、無理矢理エクセルで開きます。
(一応、バックアップファイルは作成忘れないように)
エクセルで開くと、こんな感じです。
色のデータはいらないので、D,E,F列は消しちゃってください。
そして、データを間引きますが、今回は点の量を1/5にしてみます。
一番先頭に1列追加して、エクセルのオートフィル機能を使って
数値を入力します
今回は点群座標の量を1/5にするので、上記のような形になります。
(A列が空白のセルの行は、後で削除します)
あとは、並べ替え機能を使って並べ替えます。
(A列だけ並べ替えないように注意)
A列が空白のセルは全部いらないので、行ごと消してください。
[Shift]+[Ctrl]+[End]等、ショートカットを使えば楽です。
最後に数字が入ったA列を行ごと消して、
↑この状態まで戻したら上書き保存を行い
エクセルを閉じたら、拡張子を[.csv]→[.txt]に戻してください。
あとは、[ファイル]→[相互運用性]→[測量データからメッシュを配置]
でテキストファイルを読み込めば、点座標が間引かれたメッシュが作成出来ます。
今回は1/5としましたが、好みに合わせて調整してください。
うまく活用出来れば、敷地の入力の手間が省けたり
切土、盛土の土量算出にも活用できそうです。