2024-10-03 09:30 AM
施工段階の図面において「キーノート」とは、特定のプロジェクトの詳細を特定し、記述するために使用される表記法を指します。過剰なテキストで図面を圧迫することなく、建築要素、仕上げ、材質などに関する追加情報を提供する効率的な方法です。
詳細なキーノート凡例にリンクされた簡潔なコードや番号を利用することで、設計者は明確で読みやすい文書で必要な情報を伝えることができます。
その仕組みと使い方を紹介します:
番号付およびコード:
キーノートは通常、特定の番号やコードで表されます。それぞれの番号やコードは、凡例の詳細説明に対応しています。
図面の参照:
図面では、関連する要素にキーノート番号やコードが付けられています。これには、材質の種類、仕上げ、構造システムや、解体や現場特有の詳細など、請負業者に伝えるべき情報が含まれます。
キーノートテーブル:
使用中のキーノートパレット:
キーノート凡例は、それぞれの番号やコードが何を表しているかを定義した詳細なリストです。
レイアウトに配置されたキーノート凡例:
平面図:
平面図では、異なる壁、床仕上げ、その他の要素をキーノート番号で識別することができます。例えば、壁には"K1"というコードが付けられているかもしれません。
キーノート凡例:
関連するキーノート凡例では、"K1"は以下のように記述されます:
"K1:内壁:乾式壁材、平滑仕上げ、白塗装。
キーノートを使用するメリット:
明瞭性: 図面のテキスト量を削減し、きれいで読みやすい図面を保ちます。
一貫性: プロジェクトの異なる部分を通して、同じ詳細への参照が全て一貫していることを確認できます。
効率性: キーノートデータベースの変更が、その番号やコードが使用されている図面のすべての部分に反映されるため、更新や修正が容易になります。
建築計画図: 床仕上げ、壁種、ドアや窓の説明
断面図/立面図: 材質と表面仕上げの詳細。
詳細図: 構造材についての説明。
施工段階の図面にキーノートを使用することは、図面を整理して読みやすく保ちながら、特定のプロジェクトや施工の詳細を明確かつ一貫性のある方法で説明するための効率的な方法です。建築プロジェクトに携わる場合、キーノートがどのようにセットアップされ、キーノートデータをどのように解釈すれば、全てのプロジェクト仕様が正しく守られ、理解されるようにすることが重要です。
Archicad 28のキーノートワークフローは、注釈及びドキュメント作成プロセスを大幅に簡略化します。従来、設計者は図面に手動でテキスト注記を追加する作業に多大な時間を費やしていましたが、時間がかかるだけでなくミスも発生しがちでした。キーノートを使えば、ユーザーは複数の図面に素早く正確に注釈を入れることができ、一貫性を保ちながら貴重な時間を節約できます。この機能により、設計者はより設計に集中でき、図書作成の手間を省くことができます。
キーノートに関するよくある質問に対する回答です。詳細は、Archicad 28ガイド - キーノートをご覧ください。
キーノートを開発している間も、ずっと調査中でした。 実現には、更なる調査と開発が必要です。
要素との接続がないため、現在のところはありません。
この領域はさらに調査したいところですが、現段階ではできません。
キーノートは要素に埋め込まれていないため、キーノートのデータはIFCには転送されません。
2つのキーノートがホットリンクソース及びホスト間で等しい場合、競合は発生しません。2つの項目が表示されるのではなく、ホストの中の1つだけが表示され、同じものにリンクされます。競合がある、またはホストに存在しないホットリンクキーノートは表示され、ホットリンクを解除すると、これらはホストに埋め込まれます。
現在はできません。キーノートを要素属性に統合することを検討しています。また、キーノートに自動テキストを取り込むことも検討しています。
現在、キーノートはキーノート凡例にのみ表示されます。これは、変更/改訂ツールで使用しているのと同様の技術です。要素一覧表は要素と要素データの一覧表であり、現在キーノートは要素に埋め込まれていないため、一覧表には表示されません。
INT版のテンプレートでは、汎用のキーノートは予定されていません(デフォルトでデータベースは空になります)。
凡例はレイアウトおよびマスタレイアウトにのみ配置できます。キーノートのデータは図面キャッシュ内に保存されます。