2024-06-12 03:53 PM - 編集済み 2024-08-01 11:43 AM
あなたは現在学生ですか?建築やエンジニアリングのソフトウェアを使用していますか?グループワークで苦労していますか?これらの質問に「はい」と答えた方にはこちらの記事をお勧めします!
Graphisoftの主力製品であるArchicadをご存知でしょうか?GraphisoftにはArchicadに加え、BIMcloudやBIMxのようなチームでの共同作業やビジュアライゼーションに焦点を当てた優れた製品もあります。
BIMcloudは、遠隔地にいるチーム同士が協力して1つのプロジェクトの作業をしたり、大容量ファイルを保存するためのソリューションです。また、オフラインでの作業も可能で、チームメンバーはどこにいてもログインして作業できます。
この記事では共同作業での日々の悩みを解決する方法を提案します。- Archicadのチームワークの助けを借りて、日々の共同作業の問題を解決する方法をご紹介します。
どのようにチームワークを操作するのでしょう?そして、なぜチームワークを使う必要があるのでしょうか?
チームワークはArchicadの機能のひとつで、Archicadを開くとメニューバーに表示されます。チームワークを使うことにより、同じプロジェクトで他のArchicadユーザーと同時に、またはそれぞれが都合の良い時間で共同作業ができ、常に最新のモデルにアクセスできます。
チームワークはBIMcloudと接続してスタートします。BIMcloud as a Serviceは、グラフィソフトのクラウドストレージ製品です。EDU.BIMcloudでは、GraphisoftがホストするBIMcloudのプライベートスペースにアクセスできます。BIMcloudの開始方法の詳細は、BIMcloudを開始するには?の項をご覧ください
ArchicadプロジェクトはBIMcloudへ接続して共有します。プロジェクトを共有する手順、BIMcloudライブラリのアップロードや検索方法についてはこちらをご覧ください。プロジェクトをクラウドへのアップロードが終了しましたら、チームメンバーは作業を開始できます。
チームワークプロジェクトに参加した人は、常に共有プロジェクトのローカルPCへコピーされたデータで作業し、"送信/受信"コマンドにより、設計プロジェクトのローカルデータがサーバー上のチームワークプロジェクトと同期されます。
ユーザーは、インターネット接続のない遠隔地でも、またオンライン状態でも作業が可能です。
チームメンバーは、プロジェクトの一部を確保したり、フロア、立面図、断面図、レイアウトを個別に作業することができます。確保した要素は解放するまでは、毎回操作をスタートする時に要素の確保を自動的に行うため、作業していた要素を探す手間を省き作業の開始がスムーズに流れデザインに集中することができます。
BIMcloud as a serviceを使用することで、バックグラウンドでプロジェクトデータベースの安全性が保証されますので、ITの知識は必要ありません。
グループで共同作業をするということは、異なるワークフローが複数存在するということです。チームワーク機能を使えば、グループの複数の作業にフレキシブルに対応するため、メンバー各自の自主性を損なわずに共同作業を実現します。チームワークでのワークフローの対象は以下の通りです。
複数のフロアがあるプロジェクトの場合、グループのメンバー間で分担を整理する方法の1つとして、各フロアごとに担当を割り当てることができます。
ある学生は1階の内部区画とアクセスの作成を全て担当し、別のメンバーは1階の開発に専念することもできます。
チームワークでは、フロアに属する要素を全て確保できるので、そのような作業分担が可能なのです。さらに、あなたが要素を解放しない限り、他のメンバーが誤って変更したり削除することもできません。
チームワークの共同作業での基本的なもう一つのシナリオは、構造ごとによる分担です。プロジェクトの耐力壁の構造計算の担当、間仕切り壁の工事の担当、電気設備の工事の担当、基礎や開口部の工事を担当する人、あるいは造作物の制作担当も必要かもしれません。
このシナリオでは、特定の要素を選択するか、パーソナライズされたフィルタを作成し、条件別にそれらを確保することができます。タスクに接続完了したもの、例えば特定の複合構造を持つ全ての壁を選択し確保済みにします。
もう一つのケースは、建築の開口を作成中のメンバーがいる場合です。窓の断面をデザインし、プロジェクトに配置します。グループでそのようにタスクを整理すれば、担当者はデザインコンセプトにより近い 要素(家具、ファサード、天井フレーム、足場、ドア、窓)の作成に集中することができます。
各メンバーに割り当てる要素のリストです:
グループメンバーが作図、モデリング、ドキュメント作成、レンダリングなど、プロジェクトの異なるフェーズを担当している場合、チームワークによってすべての修正を1つのファイルにまとめることができます。
これで、ファイルを更新するたびに新しいファイルをチームメンバーに公開する必要も、アクセスできないグループメンバー1人だけが持っているファイルへのアクセス権を取得するのに苦労する必要もなくなります。友人が正しいプロジェクトファイルを送ってくれるのを何時間も何日も待つ代わりに、チームワークでいつでもプロジェクトファイルにアクセスすることができます。共有プロジェクトに参加している全員が"変更を受信"をクリックするたびに変更が反映されるため、このような挫折の痛みは軽減されます。
メンバーには、全ての情報/ファイル/ビューを彼ら自身で入手する権限があります。あるグループメンバーは最終図面のレイアウトを作成し、別のメンバーはレイヤー機能やビューの表現の上書き設定を駆使して図面を作成し、別のメンバーはプロジェクトの要素やサーフェスの一覧表を作成するなど、すべてを同時進行で行えます。
グループでは、常に誰かが特定のツールの扱いに長けていたり、特定の分野のデザイン経験が豊富だったりします。そこで、デザイン分野で担当をわける方法もあります例えば、複雑な屋根形状を担当する人、壁用形状や家具を担当する人、浴室やキッチンなどの水回りを担当する人などです。
チームワークで共同作業をするメリットは、時間を節約し適材適所で効率の良い作業が実現することです。
Teamworkが日々のグループ関連タスクに役立つ方法はたくさんあります。チェックしてみましょう:
大きなファイルを仲間に送信し続ける必要はありません。チームワークでは、ArchicadプロジェクトがBIMcloudに保存されるため、Archicadのグループプロジェクトをストレージやメールで送信する必要がなくなります。BIMcloudには、IFC、MODファイル、PDFなど、さまざまなタイプのファイルを保存して共有できます。
最新のファイルでプロジェクトを保持します。チームワークでは、グループの全員が利用できるファイルは1つだけだからです!また、この共有ファイルに加えられた全ての変更を確認及び比較することもできます。
案件管理は、共同ワークフローにおける優れたツールです。モデル要素やビューをオプションのマークアップでハイライトしたり、コメントを追加したり、チームメンバーに割り当てたりすることで、変更すべき点をよりよく理解することができます。
エラー、問題、干渉を強調表示したり、家具の変更などデザインを決定する際に課題を作成することができます。ステータス、優先度、タイプ、ラベル、及び説明を確認し、追加することができるため、修正を管理し、解決されることを証明することが容易になります。
学生や設計担当者が最も恐れていることの1つは、ハードウェアの故障によりプロジェクトが失われてしまうことと、修正を加えたバックアップが存在しないことです。全部最初からやり直すなんて無駄なことはしたくないでしょうから。このため、さまざまなバックアップソリューションでプロジェクトの安全性を確保することは、BIMcloudを使用する重要なポイントの1つです。Graphisoftは、プロジェクトスナップショットとBIMcloudの様々なレベルのバックアップソリューションを開発しました。
チームワークプロジェクト/ライブラリのスナップショット:
PLNスナップショット
BIMcloudバックアップ
チームワークでは、チャット機能でグループメンバーにメッセージを送ることができるため、コミュニケーションがとても迅速です。また、チームワークプロジェクトに統合された自動メッセージ機能(要素やアクションに関連付けられたメッセージ)を利用することもできます。
例えば要素を要求するときは、どの要素が必要であるかを説明する必要はなく、要素を選択して[要求]をクリックするだけです。どの要素を要求したかを表示するメッセージ(応答コマンドが組み込まれています)の警告を、所有者が一度に自動的に受信します。この機能についての追加情報はここをクリックしてください。
BIMcloudにはBIMx Web Viewerが組み込まれています。この機能により、ノートPCやモバイル機器にアプリをインストールすることなく、発行またはクラウドにアップロードしたBIMxハイパーモデルをナビゲートすることができます。このソリューションは、プロジェクトのビジュアリゼーション体験をより実用的でダイナミックなものにします。BIMx Web Viewerについての追加情報はこちらをご覧ください。
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