今月のTip of the Monthでは、コミュニティメンバーの @graava さんが共有してくれた、改修プロジェクトにおける「影ダイアグラム」を作成するワークフローをご紹介します。
3Dドキュメントを活用し、既存要素と計画要素の影を1つの平面図上で同時に表現する方法で、設計変更にあわせて影の色分けも自動的に更新されるのが特長です。
改修プロジェクトでは、「既存図」と「計画状態」の比較が不可欠です。しかし例えば「解体」ステータスが設定された要素は、「計画状態」のリノベーションフィルタを適用すると表示されません。
フォーラムで @eddy007 さんから提起されたこの課題は、複数の改修ステータスを、色分けした影として同一ビュー上に表示したいというものでした。
トップビューから作成した3Dドキュメントを使用します。
異なる改修フィルタを設定したビューを重ねることで、既存と新設の影を同時に表示しつつ、モデルとの連動性を保つことができます。
リノベーションフィルタやリノベーションステータスの詳細については、Archicadヘルプもあわせてご確認ください。
3Dウィンドウを開き、投影方法を平行投影のトップビューに設定します。
3Dモデル上で右クリック
→[3D投影設定]→[トップビュー]
設定したトップビューから、以下のように名前を付けて2つの3Dドキュメントを作成します。
計画/新設
既存/解体
各3Dドキュメントの設定を開きます。
(3Dドキュメントを右クリック →[3Dドキュメント設定])
[モデルの外観]で以下を設定します。
非切断線ペン:白
非切断塗りつぶし:透明
→ 建物形状を非表示にし、影のみを表示
「影」を有効化
リノベーションステータスに応じて塗りつぶしペン色を設定
新設:青(50%)
解体:赤(50%)
※影の位置を調整したい場合は、3Dモデル側で変更し、その後3Dドキュメントを再定義してください。
各3Dドキュメントを開き、[ビューマップ]から「現在のビューを保存」します。
3Dドキュメント(計画/新設):計画状態
3Dドキュメント(既存/解体):既存図
両方の3Dドキュメントの縮尺が、屋根伏図の縮尺と一致していることを確認してください。
3Dウィンドウで要素を選択し、
[要素設定]→[分類とプロパティ]→[リノベーション]→[リノベーションステータス]で設定します。
新設要素:新設(New)
撤去予定要素:解体(To Be Demolished)
リノベーションフィルタを切り替えることで、既存・解体・新設の要素を明確に区別できます。
新しいレイアウトを作成し、以下の順でビューを配置します(上から下へ)。
屋根伏図(影なし)
3Dドキュメント(計画状態)
3Dドキュメント(既存図)
位置を微調整し、各ビューが正しく重なるようにします。
このプロセスの詳細な手順は、以下で @graava さんが共有しているステップバイステップ動画をご覧ください。
完成したレイアウトでは、既存(解体)要素と計画(新設)要素の影が同時に表示されます。
影は3Dドキュメントから生成されているため、モデルや太陽位置を変更すると、図面も自動的に更新されます。
このワークフローを試したら、ぜひコミュニティで成果や工夫を共有してください。
元のフォーラムディスカッションへのリンクもありますので、ぜひ @graava さんにいいね!を送ってください。
また、@Barry Kelly さんからは、2D塗りつぶしを使った代替案も共有されています。
1つのArchicadビュー内で完結させたい場合は、こちらの方法も参考になります。
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