IFCモデルをどの定義で保存するのかを選択します。基本的には各トランスレータに合わせて設定されています。
![ifc-translator-viewoption ifc-translator-viewoption](/t5/image/serverpage/image-id/23732iFADC7A85A0E1E8DB/image-size/large?v=v2&px=999)
IFCビューの定義とはモデルビュー定義(Model View Definition:MVD)のことで、IFCスキームのサブセットを定義したもので、このサブセット内で使用される全ての IFCコンセプト(クラス、属性、関係性、プロパティセット、品質定義など)に対して導入ガイドや契約を提供します。そのため、これは交換条件を満たすためのIFC機能を持つソフトウェア要件仕様を表します。モデルビュー定義は、buildingSMART International内で、またはその他の組織および利益団体によって定義されたものです。 ARCHICAD IFCエクスポートおよび IFCインポートは、以下のモデルビュー定義をサポートしています。
- Coordination View - buildingSMART International によって開発された最初のモデルビュー定義で、現在最も広く使用されている IFCスキームのビューです。Coordination Viewの主な目的は、建築、構造設計、および建築設備(機械設備)の部門間でBIM(ビルディングインフォメーションモデル)を共有できるようにすることです。これには、部門間でのデザイン 情報の調整が必要となる空間構造、建築、および建築設備要素の定義が含まれます。IFC2x3 Coordination View は、ARCHICAD がサポートする組み込みのデフォルト規格です。
- Extended Model View -buildingSMART の組織(米国連邦調達庁(GSA)、Statsbygg、Senate Properties など)で指定された他のモデルビュー定義(MVD、例えば Concept Design BIM 2010)の要件に従って保存する方法です。後者の場合は、[Extended Model View]を選択し、[Extended Model View 名]フィールドに必要な IFCファイルヘッダー(ConceptDeisgnBIM_2010 など)を入力します。
※アクター(IfcActor)、スペース占有者(IfcOccupant)、および時系列スケジュール (IfcTimeSeriesSchedule)はIFC 2X3 Coordination View のMVDに含まれません。
Coordination View(表面形状)
Coordination View の簡易化された発行形式(つまりサブセット)です。この形式は、表示(全ての IFCビューワがこの形式をサポートしているため)、 デザイン調整、デザイン時の干渉回避、および干渉チェックに適しています。「Coordination View(表面形状)」は、全ての要素がその BREP(境界表現)形状でエクスポートされること を意味します。この方法は、要素の実際の形状をその特殊な断面、接続、およびソリッド編集と一緒に再現する方法に似ています(ただし、要素のパラメータは失われ、インポートしたIFCファイルのBREP要素は編集不可能な要素に変換されます)。 注記:前のバージョンでは、Coordination View(表面形状)は簡易ビュー(BREP のみ)と呼 ばれていました。
ベーシックFMハンドオーバービュー
Coordination Viewの拡張バージョンで(buildingSMARTが開発)、設備管理情報の受け渡しが可能になるよう、デザインアプリケーションが必要とする一般情報を表示するものです。ベーシック FM ハンドオーバービューが扱う基本領域は、施設のシステムの配置情報および技術情報に関した、空間配置と設備のリストになります。技術的には、ベーシック FM ハンドオーバービューは、上述の Coordination View に加えて、下記の必要機能を備えています。家具および設備コンポーネントをスペースに 割り当てる機能(スペース閉じ込め、IFC システム)、スペースのゾーンへの割り当て(IFC ゾー ン)、クラスのスペースおよび構成要素への割り当て(分類参照)、製造業者ベースプロパティ の構成要素への割り当て(標準およびカスタム IFC プロパティ)、ドアと窓のスペースへの割り 当て(スペース境界)、構成要素のタイプ情報の割り当て(IFC 製品タイプ)、全てのプロジェク ト構成要素と空間構造の基本数量のエクスポート。
COBie(Construction-Operations Building information exchange)
設備管理情報の受け渡しで使われる仕様です。形状モデル情報ではなく、ビルディング モデル情報のサブセット受け渡し用の表計算ソフトデータ形式になります。ARCHICAD の BIM- モデルと IFC データ交換機能によりデータ出力をします。データは、無料あるいは商用版の 変換プログラムによって、COBie ドキュメントに簡単に変換できます。
Concept Design BIM 2010
General Services Administration:米国連邦調達庁(米国 GSA)、Statsbygg:国有建造物管理局(ノルウェー) および Senate Properties 社(フィンランド)がサポート / 要件とする Concept Design BIM 2010 モデルビュー定義です。