2016-09-30 09:00 PM
連携手順
① IFCファイルとして保存された設備モデルデータを受け取る ② 設備モデルデータをARCHICADで開く ③ 設備モデルデータを参照ファイルとして活用する
参照モデルとしてリンクしているデータは各分野で常に変更が行われていると想定します。社内で決定したスケジュールでデータの更新を行い、最新のデータを確認できるワークフローを実践しましょう。
更新手順
① 設備専用BIMソフトウェアでファイルを編集
② 設備専用BIMソフトウェアから設備データのエクスポート
③ ④ 最新の設備モデルを開き、ホットリンクで配置する
⑤ 設備モデルを参照ファイルとして活用
連携を行う前に・・・
他分野間のデータ交換を行う場合、各データに今後も変更・修正が加えられるため、常に最新データの交換を行う必要があります。データ交換はプロジェクトによって数回行う必要があります。初回のみ行ってそれきりにしてしまうと、最新ではないデータを参照していたという問題が起きることがありますので、各担当者で、1回目、2回目、3回目とモデル作成の進み具合を確認しながら、データ交換のスケジュールを立てましょう。
設備担当者に各設備ソフトウェアの手順に従って、IFCファイルとして保存してもらったファイルを受け取りましょう。
ホットリンクとは外部のARCHICADファイル(ソース)を現在開いているARCHICADファイル(ホスト)に参照配置する機能です。これを利用することで、常に設備モデルを参照することができますが、ホストファイルではソースファイルを編集することができませんので、設備モデルを誤って編集してしまうこともありません。また、設備モデルを削除したい場合は、簡単にホットリンク解除、再リンクを行うことが可能です。
まずは[開く]コマンドを利用してARCHICADで設備ソフトウェアから保存したモデルを開きます。これで他ソフトウェアから出力したIIFCファイルをARCHICADファイルとして開いたことになります。
開いたモデルを必要な部分を視覚的にフィルタし、現在のプロジェクトとホットリンクモジュールとしてリンクを作成できます。
リファレンスガイド「ホットリンクモジュール」をご参照ください。
注記:
リンクしたモジュール内のIFCファイルもARCHICAD固有のプロパティとして扱われるため、これらもホストプロジェクトで検索およびリストすることができます。
下図はあらゆるタイプのファイルをインポートする方法を記載したものです。
こちらの方法を利用して上手に各タイプの図面ARCHICADのplnデータにまとめることが可能です。
ARCHICAD には多数のビジュアリゼーションツールが用意されており、インポートされた内容の検索および表示、そして必要に応じて意匠モデルと区別することが可能です。
要素をオリジナルのARCHICAD要素と区別するには、要素を個別のレイヤーに配置します。レイヤー設定を使用すると設備要素を建築要素とは別に表示できます。例えば、建築レイヤーの3D 表示モードをワイヤフレームに設定し、設備要素レイヤーにはシェーディングモードを適用します。
※この画像は構造モデルを例としていますが、設備モデルも同様にレイヤ表示モードを使用して切り替えてみましょう
参照パレット機能を使用して設備ビューを同時に表示することも可能です。これらのビューは強調表示またはカラーで区別されるか、画面上でビューが分割されて表示され、比較できます。
参照パレット機能の詳細については、リファレンスガイド「バーチャルトレース:参照を使用して、モデル表示および図面を編集および比較する」を参照してください。
IFCを使用してモデルベースのデータをインポートすると、インポートしたデータには要素の形状以外にも多くのパラメータが含まれます。
最も重要な一般IFCプロパティは、ARCHICAD属性として解釈されます。これには、例えば、ARCHICAD材質として表示されるスタイル、レイヤーなどがあります。
IFCモデルからインポートされたIFCプロパティは、実行中のARCHICADプロジェクトの一部となり、ARCHICAD固有のプロパティとして扱われます。その他のIFCデータは、標準またはカスタムのIFCプロパティとして要素の設定ダイアログボックスに、そしてモデル全体としてはIFCマネージャーに表示されます。
IFCプロパティはARCHICADに固有であるため、以下の機能を使用できます。
要素の設定ダイアログ([タグとカテゴリ]パネル)から[IFCプロパティを管理]ダイアログボックスを開き、IFCプロパティの割り当て、編集、表示を行います。
[検索と選択]コマンドを使用して、任意の要素のIFCプロパティを検索します。
「要素の検索と選択」を参照してください。
一覧表を使用して、任意の要素のIFCプロパティをリストします。
「一覧表」を参照してください。
常に連携しているデータは設備担当者が設備ソフトウェアでデータを編集していることが想定されます。連携しているデータが古くなってしまわないよう定期的にデータ交換を行いましょう。
1回目のデータ交換同様、設備担当者からIFCファイルとして保存してもらった最新の設備データを受け取りましょう。
他の部門とのモデルやデータの交換では、通常は情報交換を複数回行う必要があります。定期的に最新のデータに更新するワークフローを確立しましょう。連携手順②と同様です。