Archicadに統合されたRedshiftの現在の制限事項

[Michitaka Kiriki]

Redshiftは現在テクノロジープレビューとして含まれていますが、Archicad 25にはいくつかの制限があります。それにもかかわらず、Cinerenderと比較してパフォーマンスの面で大きな利点をもたらします。
開発の現段階では、Redshiftを使用すると次の現象が発生する可能性があります。

I.材質

複数のレイヤー間の混合モードが一貫して機能しないため、レイヤー間の階層は表示されません。
2つのレイヤーの場合、2番目のレイヤーの混合モードが 通常の場合に機能します。最初のレイヤーの場合、一部の混合オプションはまだ機能しません（Sat、Burn、Color、Dodgeなど）。ただし、この組み合わせを使用すると、エフェクトとテクスチャを一緒に使用するとうまく機能します（ただし、チャネルに依存する場合があります）。
より多くのレイヤーを使用する必要がある場合、それらの間のミックスはうまく機能しない可能性があります。
異なるレイヤーの使用した場合にも矛盾があります。

フレネル: 材質を上書き

Cinerender	Redshift

グラデーション: 3Dタイプの場合のテクスチャの不整合

Cinerender	Redshift

カラー変換、フィルタ、フュージョン(合成)、レイヤー、ポスタライズ: これらは他のテクスチャに基づいて構築されたテクスチャオプションであるため、不整合が生じる可能性があります

水

Cinerender	Redshift

タービュランス(シンプル)

Cinerender	Redshift

金星

Cinerender	Redshift

バリエーション

Cinerender	Redshift

シェーダー効果とスケッチ: 正しく機能しない可能性があります

プロジェクター

Cinerender	Redshift

スケッチ - アート

Cinerender	Redshift

スケッチ - セル

Cinerender	Redshift

スケッチ - 斑点

Cinerender	Redshift

アルファチャンネル がmacOSでは期待どおりに機能しない可能性があります

透明度をレンダリングするには、画像アルファオプションをオフにすることをお勧めします。

他のチャネルは単純化された方法でのみ機能します（すべての追加パラメータが機能するわけではありません）

• 発光
• 透過
• 反射
• 法線
• バンプ

デフォルトの基本テクスチャの場合、次の設定を行うことをお勧めします。

• 空気: アルファチャネル のカラーレイヤーが機能せず、テクスチャがレンダリングで完全に見えなくなります
• 群葉 - 葉 大 小: 太陽がテクスチャを強調するため、材質設定で 反射のチャンネル をオフにする必要があります。
• コンクリート - 02: 低品質 のプリセットを使用してレンダリングすると、テクスチャが大幅に悪化します（品質が高いほどテクスチャバッキングが向上します）
• 断熱材 - グラスウール:材質設定のアルファチャンネル をオフにする必要があります
• 金属 - ニッケル: レンダリングでテクスチャが黒になります。これを回避するには、反射チャネル をオフにする必要があります（他の金属はアルファ層と反射層のためにデフォルトと異なる場合があります）
• 舗装 - レンガ: カラーチャンネル （テクスチャ設定）の最初のノイズレイヤーを使用しない 、またはノイズレイヤーの混合モードと 混合強度の値を変更することで、テクスチャを微調整できます。
• 水面 - 波 / 池: 反射チャネル をオフにする必要があります
• ガラス - ランプ:材質は近くの材質を照らしません

II. 光源とオブジェクト

面光源: Redshiftでは、矩形 と ディスク の形状でのみ機能します

Redshiftは他の形状はレンダリングできません、もしくは 光を照らすことができません

平行光: Redshiftでは、光源の後ろに影はありません

Cinerender	Redshift

窓光源: グローバルイルミネーションなしでは近くの材質を照らさないか、明るすぎます

Cinerender	Redshift

太陽: Cinerenderと完全に同一ではありません

Cinerender	Redshift

効果: サポートされていません

• 可視光
• ノイズ
• コースティクス
• レンズフレア (場合によっては機能します)
• クリッピング
• ノイズ
• 照明関連の特殊効果
• 影と材質に関連する特殊効果(もし拡散チャネルを無視オプションにチェックが入っている場合、レンダリングは黒になります)

III. レンダリング設定

1. 基本設定

• シャドウの品質: 詳細設定からのシャドウキャストの制限により、機能しません。
• シャープ - ぼかし ホワイトモデルでは、被写界深度効果の制限に関連しているため、機能しません。

2. 詳細設定

Redshiftオプションを選択すると これらの設定パラメータは表示されなくなります。

• 影

環境

太陽

• 影のカラー
• 透過

空

物理的特性

• 強度
• オゾン

• 大気

• 霧

• 虹

• 太陽光線

効果

• コースティクス
• セルシェーダ
• 色補正
• 被写界深度
• 距離によるフォグ
• レンズ及びフィルター
• モノクロモデル (ホワイトモデルの場合のみ動作) 口径食

• スフィリカルカメラ

• ステレオレンダリングを使用

オプション

• 全般オプション (一部のパラメータは「トレーシング深さ」で設定できます)
• アンチエイリアス
• 芝生

IV. その他

• Redshiftは、2つ以上の画像を同時にレンダリングすることはできません。
• HDRiの空を使用したRedshiftのレンダリングは、Cinerenderのレンダリングよりも暗い場合があります。この場合、追加の太陽光を使用する必要があります。