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今月のヒント:レイアウトにおけるカスタム断面マーカー表示

「今月のヒント」は、インターナショナルのコミュニティで毎月公開されている「Tip of the Month」を翻訳してお届けしています!
Tip of the Month(今月のヒント) は、インターナショナルのコミュニティで投稿されているものから、モデレータメンバーがよいTips! と選んでいるものです。
海外のユーザーの使い方が、日本のユーザーのみなさんにもヒントになるのでは?と思っています。
※原稿内容はオリジナルページに合わせていますが、できるだけインターフェイスの画像は、Archicad日本語版にしています。

 

今月のヒントは、@peter_94941 さんから寄せられた「断面ツールの表示とマーカーを、より自由に管理したい」というウィッシュへの解決策です。

ご紹介するのは、@Yves さんによるカスタム断面マーカーと、@vlahtinen さんによる代替ワークフローの2つです。

課題の背景

断面図をレイアウトに配置する際、平面図上の断面記号と断面図の幅を一致させたくない場合があります。
断面マーカーを短くすると平面図では見やすくなりますが、その一方で断面図に必要な情報が欠けてしまうことがあるためです。

解決策 1:カスタム断面マーカー(@Yves さん)

RumikoShimo_0-1758704242147.png

 

Yves さんは標準の断面マーカーを複製・改造し、平面図上のシンボルを3D切断線と独立して移動できるようにしました。
これにより、平面図の端部マーカーをオフセットしても、3D切断範囲には影響がありません。

  • 標準マーカーと同じように既定マーカーとして利用可能

  • 3Dリンクや参照関係を維持しながら、ドキュメント作成の柔軟性を向上

  • 制限として、端部を大きく動かすと断面線とのつながりが見えなくなるため、その場合は線を非表示にしてマーカーを手動調整する必要あり

RumikoShimo_1-1758704290713.gif

 

Yves さんのカスタム断面マーカーは GDL オブジェクトとしてダウンロード可能です(組込ライブラリに追加して使用)。

 

断面図マーカーのダウンロード  マクロ


※断面図マーカーとマクロは同じフォルダにダウンロードし、フォルダごとライブラリで追加してください。


解決策 2:リンク付き断面マーカー(@vlahtinen さん)

RumikoShimo_4-1758705089271.png

 

こちらは Archicad の標準機能を利用した方法です。
実際の断面マーカー(断面図を生成するマーカー)は非表示にするか別レイヤーに置き、代わりに「リンク付きマーカー」を平面図に配置します。

  • リンク付きマーカーは断面図を参照する“表示用マーカー”

  • 実際の切断面は非表示のマーカーが保持

  • 追加のスクリプトやGDL編集は不要、すべての Archicad バージョンで利用可能

  • デメリットとして、リンク付きマーカーと実際のマーカーは連動しないため、位置を調整する場合は手作業が必要

※動画は英語版のものですが、メニュー等は同じです。

RumikoShimo_2-1758704554422.gif

2つの方法の比較

解決策 ポイント メリット デメリット

 

カスタム断面マーカー

 

シンボルと切断線を独立して移動可能 断面図と統合、柔軟性大、リンク維持 一部制限あり、GDLの利用が必要

 

リンク付き断面マーカー

 

独立マーカーを配置 シンプル、標準機能で利用可能 連動せず、手動調整が必要

 

同じような工夫やアイデアは、ぜひ Wishlist に投稿してください!
皆さんのリクエストが、Archicad の進化に直接つながります。

次回の Community の「今月のヒント」もお楽しみに。
みなさんもぜひ日々の課題解決につながるアイデアをぜひシェアしてください😉

最後に、元のフォーラムディスカッションはこちらから。
ぜひ @Yves さんと @vlahtinen さんに いいね! を!

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共同執筆者