Archicad 22は2018年5月2日に発表されました。Archicad 22は、ファサードを構築するための建築設計と図面化ワークフローの改善に焦点を当てています。さらに、建設モデリング、情報管理、および2Dパフォーマンスが大幅に改善されています。
新機能
ファサードデザインの再構築
Archicadの再構築されたファサードデザインワークフローは、建築家がモジュラー構造と階層的で簡単にカスタマイズ可能なパターンを使用して外部または内部のファサードと立面図を作成するための柔軟なデザイン環境を提供します。
パラメトリック断面形状
Archicad 22のパラメトリック断面形状エディタは、パラメトリックデザインのパワーとグラフィカルプロファイル作成の自由度を兼ね備えています。
断面形状エディタでパラメトリックな辺を定義して、壁、梁、および柱のよりインテリジェントな断面形状を作成します。これにより、プロファイル属性またはインスタンスレベルで、グラフィカルに、または要素設定を通して、個々の辺または複数のエッジをオフセットできます。
いわゆる"カスタム形状変更"のおかげで、設計者は1つの断面形状を使用して、いくつかの異なるカスタムの壁、柱、および梁の形状を作成できます。パラメトリックカスタム断面形状の層の寸法を調整することにより、同じ断面形状をプロジェクトのいくつかの異なるディテールに適合させることができます。たとえば、複合構造の層の高さを個別に調整できるようになりました。
式で定義されたプロパティ値
Archicad 22では、論理式を使用して、要素自体のパラメータに依存する新しいプロパティとプロパティ値を導出できます。この新しい機能は、BIMの情報(または「I」コンポーネント)を大幅に強化します。その自動ワークフローにより、時間のかかるエラーが発生しやすい手動のデータ入力なしで、任意の計算ルールを要素プロパティ値として定義し、自動的に更新できます。
結果はArchicadで要素のタグ付けまたはフィルタリングに使用でき、標準のスプレッドシートプログラムにある関数のように、数学、論理、およびテキスト処理操作によって制御されるグラフィック、表、またはモデルの出力で表示できます。有効なURLを含むプロパティ値は、連動一覧表のURLハイパーリンクになり、接続されているWebサイトまたはオンラインデータにすばやくアクセスできます。
より高速でスムーズな2Dナビゲーション
Archicad 22は、あらゆるサイズのプロジェクトでスムーズで真に応答性の高い2Dパンおよびズームナビゲーションに焦点を当て、パフォーマンスを大幅に向上させます。
複雑な要素の塗りつぶし、切断面、表面の生成は、コンピュータグラフィックス処理ユニットによって実行される“GPUアクセラレーション“です。コンピュータのCPUの複数のコアは、特許出願中のアルゴリズムでさらに強化され、バックグラウンドでの継続的なパンまたはズームのナビゲーションにも利用されます。
生産性とワークフローの強化
Archicad 22はいくつかの生産性の向上をもたらし、より簡単で直感的な建物の設計、より速くより正確な詳細な図面、より正確なスケジュールとコスト見積を提供できます。
カスタムグラフィカルラベル
描画プリミティブ(線、円弧、ポリライン)とテキストブロック(要素関連の自動テキスト含む)の任意の組み合わせを選択し、それらを保存してラベルとして使用します。
IFCを介してArchicad要素のプロパティをインポートおよびエクスポート
Archicad 22はIFC2x3とIFC4にエクスポートされたコンポーネントとマテリアル情報の品質と精度を改善しました。これは、ビルディングマテリアル、複合構造の個々の層、および断面形状に関連するデータに基づいて、一覧表、計算、およびコスト見積もりを作成するために重要です。
Rhino–Grasshopper–Archicadツールセット
新しい「De-Constructor」機能を使用すると、逆データワークフローを使用して、Archicad要素データをRhino-Grasshopperプラットフォームに転送できます。その結果、設計者は、GrasshopperおよびRhino拡張機能の膨大なセットを使用して設計の最適化と検証を実行できます。
Windows10での高解像度サポート
Archicadのアイコン、線、テキスト、その他のグラフィックユーザーインターフェイス要素の細部を表現することで、よりシャープな外観が得られるようになりました。超高解像度–4Kおよび5K–のモニタ画面は、細部をより鮮明に表示します。
階段と手すりの機能強化
Archicad 21の主力機能は、設計者からのフィードバックに基づいて改善されました。新しい階段と手すりの機能強化により、干渉検出のために階段のヘッドルームを視覚化して使用できます。階段2Dドキュメントの改善は、国別の表現基準を維持するのに役立ちます。傾斜した手すりと手すりパネルの新しい開発により、より正確なモデリングが可能になります。
チームワークでの要素自動確保
大きな要素選択セットの場合でも、チームワークで要素を確保するのにほんの一瞬しかかかりません。この新機能は、GRAPHISOFT BIMcloudユーザーライセンスでのみ利用できます。
Archicad 22を始めましょう
インストール前
ArchicadはWindowsとMacの両方のプラットフォームで利用できます。2つのプラットフォーム間のデータ交換は、互換性のあるファイル形式とチームワークなどのコラボレーション方法によって完全にサポートされているため、混合環境でも使用できます。当社の製品の動作環境は、こちらにあります。Archicadでうまく動作するようにGRAPHISOFTによって検証された認定ハードウェア構成のリストは、こちらのサイトにあります。Archicadの小規模および大規模プロジェクトで一部のグラフィックカードがどのように機能するかを検証しました。検証環境と結果の説明は、こちらにあります。
ArchicadとBIMcloudの両方で処理されるファイル形式はこちらにリストされています。このサイトでは、インポートとエクスポート、およびGRAPHISOFT製品またはサードパーティアプリケーションによって作成されたファイル形式のサポートされているバージョンについて説明しています。
ダウンロードとインストール
Archicadはhttp://www.graphisoft.com/downloadsからダウンロードできます。その他のアドオン、ライブラリとオブジェクト、製品のアップデートなどはArchicadのダウンロードページからダウンロードできます。シングルライセンスでArchicad 22をインストールする方法のステップバイステップガイドはこちらにあり、BIM Managerのネットワークインストールに関する別のガイドはこちらにあります。Archicadの無人インストールやアップデートなどの他の全てのインストールソリューションは、こちらのサイトに集められています。
Archicadが既にインストールされていて、新しい機能を追加したい場合、またはArchicadを修復する必要がある場合は、こちらのサイトで詳しく説明されている情報が役立ちます。無人モードでArchicadをアンインストールする方法については全てこちらにあります。
Archicadのインストールまたは起動中に問題が発生した場合、こちらのガイドは想定される原因を特定し、それぞれの解決策に導くのに役立ちます。
ライセンスタイプ
Archicad 22は、いくつかのライセンスタイプのいずれかを使用してアクティブ化できます:- 商用ライセンスには、CodeMeterハードウェアまたはソフトウェアのプロテクションキーが必要です
- 体験版ライセンスはhttp://myarchicad.comから入手できます。登録後、完全に機能する30日間のシリアル番号を取得できます。
- デモ版では、プロテクションキーもシリアル番号も必要ありません。全ての保存/エクスポートオプションは無効になっていますが、印刷は可能です。Archicadはhttp://www.graphisoft.com/downloadsからダウンロード できます。
- 教育版ライセンスはhttp://myarchicad.comから入手できます。1年間のシリアル番号は承認時に入手できます。
- 商用ライセンスには、CodeMeterハードウェアまたはソフトウェアのプロテクションキーが必要です。拡張レンタルライセンスでは、Archicadを1、3、6、または12カ月実行できます。
- Archicad商用ライセンスのライセンス借用は、マルチライセンスのCodeMeterハードウェアまたはソフトウェアのプロテクションキーから借用し、後で別のユーザーが使用できるように返却することができます。
使用方法
Archicad 22 リファレンスガイドには、全てのツール、機能、および機能に関する多くの有用な情報が満載されています。ご覧ください！あなたは困っていますか、それともあなたの知識を広げたいですか？ヘルプセンターのナレッジベースをご確認ください。
