2025-07-21
09:18 PM
- 最終編集
4 週間前
、編集者:
Michitaka Kiriki
付属品や直線継手を、ルート上にワンクリックで配置できます。配置された要素は、ルート要素のサイズと MEP システムの情報を自動で引き継ぎます。
既存の[調整]コマンド(編集 > 形状変更 > 調整)が、MEPワークフローでも利用できるようになりました。平面図 と3Dビューで調整を使用すると、手作業でのコピーや接続に比べて時間を節約できます。たとえば、フロア間でルートをコピーして接続したり、シャフト内に統合したりすることが可能です。
ルートをモデリングしている途中で、端末機器や設備に接続する必要がある場合は:
画面上のフィードバックにより、接続可能な形状が視覚的にわかりやすく表示され、適切な接続方法を簡単に選択できます。この改良された接続ソルバーは、傾斜や角度のある複雑な接続にも対応しています。
[未使用のMEPノードを削除]コマンドで、モデルをすっきり整理し、時間と労力を節約しましょう。
MEPルートのポリラインを大幅に編集した後、不要な内部ノードが多数残ることがあります。ノードを一つずつ統合する代わりに、この新しいコマンドを使えばすばやく整理できます:"未使用のMEPノードを削除"ツールバー、コンテキストメニュー、または[デザイン]メニューから利用できます。ダクト、パイプ、ケーブルキャリアの各ルートに対して使用できます。
MEPの継手や端末などには複数の接続ポートがあるため、たとえば寸法を変更する前に、どのポートを編集するかを特定する必要があります。
最新の MEP Designer では、編集したい接続ポートをクリックするだけで、ポップアップ上で直感的に編集できます。
改良されたオフセット機能で、分岐やエルボ間のセグメントにも対応し、ルート編集の自由度が向上しました。
モデリング中は、ルートを一本の長い要素として表示し、すっきりとしたモデルビューで作業したい場合があります。ただし、ドキュメント作成の観点では、ルートセグメントの実際の長さを視認・抽出できるほうが有用な場合もあります。
MEP Designer では、ルートをセグメントごとの長さで表示・ドキュメント化できるようになりました。
ルート仕様では、パイプやダクトのセグメント、ケーブルキャリアに対して以下の設定が可能です:
[個別長さを使用]にチェックを入れてください。
メーカーの長さ仕様(例:使用しているダクトの種類)に合わせて、最小長さと最大長さを入力してください。
ルート仕様に基づいて、モデル上に各セグメントの長さが表示されるようになりました。MEP Designer は、“残り”のセグメントが発生した場合でも、自動的にセグメント分割を最適化します。
連動一覧表で各セグメントを個別にリスト化でき、それぞれにラベルを付けることも可能です。
未接続のMEP接続に関するフィードバックにより、接続が必要な箇所や他のモデリング作業が残っている部分を把握できます。
最新の MEP Designer では、画面表示オプションの[未接続のMEP接続を表示]を使うことで、平面図だけでなく断面図や3Dビューでも未接続箇所がハイライト表示されます。
[検索と選択]を使えば、未接続箇所へ簡単に移動でき、課題として管理することも可能です。
MEP Designer の処理性能が向上し、一括操作や要素の作成がこれまでよりも迅速に行えるため、大規模かつ複雑なモデルでもスムーズに変更を適用できます。
データの拡充と直感的なコマンドにより、この重要な機能がより使いやすくなりました。
新しいシステムの作成がより直感的になりました。
各要素ごとに、配置フロアの情報を確認できます。
ブラウザーリストから対象のモデル要素へ直接ナビゲートできます。モデルで選択, 選択された場所に移動
システムブラウザーでグループの作成、インスタンスの管理、システムの整理が可能に ― 大規模プロジェクトにおいて大きな利点となります。
MEPシステム属性の一覧が拡張されました。各属性は、単一のドメインで使用できます。ダクト、配管、ケーブル・トレイ。
ダイアログが再設計され、全体の把握がしやすく、よりコンパクトな構成になりました。
配管またはダクトのルート全体に対し、ワンクリックで断熱材を適用または削除したり、その厚みを設定できます。[ルート設定](配管またはダクト)では、以下の操作が可能です。一括断熱材設定にチェックを入れ、、ルート全体に同じ断熱材の値を適用します:ダクト/パイプ、エルボー、およびトランジション。セグメントごとに個別に設定する場合:ルート内の各部位に異なる断熱材設定を適用したい場合は、チェックを外してください。
MEP Designer では、必要不可欠なライブラリ部品と基本的な計算機能が組み込まれており、複雑な換気システムでもスムーズに作成できます。
モデル内のすべてのゾーンを、必要換気量と現在の供給換気量とともに一覧表示し、ゾーン内の端末機器、付属品、設備も検出できます。
ゾーン別の換気要件を定義する
各端末の風量データは、[端末設定]の[MEP計算入力データ]パネルから入力できます。
MEP Designer に備わっているチェック機能を使えば、ゾーン内に配置されたMEP要素(端末機器)が、必要な給気・排気量を満たしているかを確認できます。
検出された不一致は[モデルチェック結果]パレットで確認でき、問題のある要素にズームインして、課題として作成・管理することができます。
連動一覧表を使用して、ゾーンとその端末機器を必要換気量や実際の風量とともに一覧表示し、スケジュール上からこれらのデータを手動で更新できます。
組み込みの計算アドオンにより、換気システムデータのドキュメント作成がよりスムーズに行えるようになりました。換気システムのルートには風速と風量(空気流量)、ダクトの端末には風量を表示します。これらの結果に基づいて、一覧表を作成することもできます。
勾配は、建築設備における配管が適切に機能するために不可欠な要素です。
MEP Designer を使用すれば、接続を維持したまま勾配を編集することがこれまでより容易になり、勾配の値や方向も明確にフィードバックされます。
座標情報欄に直接勾配を入力するだけで設定できます。勾配コントロールを「解除」する必要はありません。
直感的な勾配方向の指定:上り、下り、なしを新しいアイコンで視覚的に設定できます。
新たに追加されたルートセグメントや分岐も、既存ルートの勾配を継承します。
勾配を調整した後でも、Z 座標を変更して新しい高さでルートを継続することができます。入力中は、座標情報欄にカーソル位置の現在の Z 座標が表示されます。
既存の配管ネットワークで勾配を調整する際、垂直配管はそのまま垂直に保たれ、水平または勾配のある配管のみが調整されます。
分岐部、開口端、または曲がり部分の後に追加された新しいルートセグメントは、既存の勾配値を継承します。
すでにモデリングされたルート要素の勾配値を、分岐部、エルボ、接続部などで調整できます。既存の要素は固定された高さを維持したまま編集されます。
表示>画面表示オプションで「MEP 勾配」を有効にしてください。
平面図上で、ルートの勾配の方向と値を確認できます。
選択されたルート要素に対して、情報タグは勾配の値も表示します。
3Dおよび断面ビューでは、選択したルート要素に勾配方向を示す緑色の矢印が表示されます:
汚水配管システムの設計は複雑になることがあります。MEP Designer は、内蔵された最適化機能により、より迅速かつ正確なモデリングを可能にし、汚水配管システムの設計プロセスを簡素化しました。 断面図や立面図ビュー、さらには 3D ビューでも、さまざまな種類の配管接続を簡単に作成できます。
配管の接続角度に応じて、継手の接続オプションが自動的に提案されます。提案された各接続ジオメトリは視覚的に確認でき、TABキーで切り替えることができます。
Connection options
Connect Waste Exhaust (in Section/Elevation)
新しいコマンドにより、水平方向に接続されたすべてのルートを一括選択でき、勾配を同時に簡単に変更できます。
既存のエルボを起点に新しい配管ルートセグメントを追加する場合、エルボは自動的にティーまたは分岐継手に変換されます。この変換は、新しく追加する配管の径が既存の配管と異なる場合でも有効です。
既存の配管ルートに対して、分岐をすばやく追加できます。断面サイズや勾配はその場で自由に調整可能です。
規格に基づく MEP モデリングにより、精度の向上、時間とコストの削減、そしてプロジェクト品質の向上が実現します。
ルート仕様配管やダクトのエルボおよび分岐継手に対して、任意の規格角度パラメーターを設定できます。柔軟な設定により、正確なモデリングが可能になり、メーカー仕様に基づいた正確な部品表も作成できます。特に、汚水配管システムの設定において有効です。
張されたシステムブラウザは、上下水道配管システムや暖房・冷房システムにも対応しています。(これまでは換気システムのみを掲載していました。)
システムレベル:水配管システム(暖房)用の温度を設定:
注記:冷房システムの計算機能は、今後のアップデートで対応予定です。
システムブラウザでは、水配管システムに関して、要素の寸法および水配管機器の容量データに基づいて、運転時の計算結果やデータ(容量、質量流量、流速)が表示されます。
ダクトサイズオプティマイザは、最小・最大の管径および流速に基づいて、すべての暖房配管のサイズを自動的に調整します。(次回のアップデートでは、冷房システムの配管サイズ調整にも対応予定です。)
サイズを調整したいルートを選択し、[ダクトサイズオプティマイザ]を開きます([MEP]ツールバー、または[ウィンドウ]>[パレット]から)。
パイプの寸法と流速の値の範囲を定義し、サイズ変更をクリックします。
ユーザーは、MEPシステム内の要素にラベルを付け、計算結果を含む一覧表を作成し、アドオンで行った計算からレポートを生成する必要があります。
公開されている Archicad API を使用することで、組み込みプロパティと同様に機能するプロパティを登録・管理できるようになり、MEP システムのラベリング、連動一覧表での集計、クエリ検索が可能になりました。
これらのプロパティは、[検索と選択]、自動テキストラベル、IES(読み取り専用)など、他の機能と組み合わせて使用できます。
風量および風速のデータは、より使いやすく効率的な MEP 計算管理を実現するために、組み込みプロパティへと移行されました
組み込みプロパティはプロジェクトの作業単位に従っており、さまざまなプロジェクト要件に対応可能です。
MEPエンジニアは、専用のツールと設定を使用して、平面図や断面図を含む専門的なMEPドキュメントを作成できます。
より明確で正確なドキュメント作成と、規格への適合性向上を実現:MEP Designer では、投影された3Dビューに加えて、MEPルーティング要素の記号表現にも対応しています。
これらの設定を有効にするには、各要素の平面図表示オプションを「MVO に従う」に設定する必要があります。
組み込みシンボルも利用できますが、配管端部、配管用付属品、機器を表示するためのシンボルをカスタマイズすることも可能です。
2Dツール(線、塗りつぶしなど)を使って独自のシンボルを作成し、MEPシンボルとして保存します。ツール設定ダイアログで、組み込みの平面図シンボルを新しく作成したカスタムシンボルに置き換えます。(対応しているMEP要素で使用可能です)
注記:[ドキュメント>モデル表示>MEPオプション]で、モデル表示オプションを「シンボル」に設定していることを確認してください。
プロジェクトデータから正確な凡例を直接生成できます。MEP要素およびそのサブ要素に対して、キーノートを直接配置できるようになりました。
作成されたキーノート凡例を活用することで、ドキュメントを整理しやすくなり、手作業によるミスを減らし、複雑な建築設備システムのチーム内での調整も円滑に行えます。