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今月のヒント:点群のスナップ処理

「今月のヒント」は、インターナショナルのコミュニティで毎月公開されている「Tip of the Month」を翻訳してお届けしています!
Tip of the Month (今月のヒント)は、インターナショナルのコミュニティで投稿されているものから、モデレータメンバーがよいTips! と選んでいるものです。
海外のユーザーの使い方が、日本のユーザーのみなさんにもヒントになるのでは?と思っています。
※原稿内容はオリジナルページに合わせていますが、できるだけインターフェイスの画像は、Archicad日本語版にしています。

 

点群を扱ったことがある方は、Archicad に実世界の貴重なデータをもたらすことをご存知でしょう。
しかし、その密集した構造がプロジェクト内に過剰なスナップポイントを生み出すことがあります。
今月のヒント(Tip of the Month)では、この問題への解決策を紹介します。

この内容はもともと、@CFS_Mike  さんが「点群のスナップをオフにできる方法はあるか?」とフォーラムで質問した際に寄せられた回答の一部です。

提案された解決策はスナップポイントを完全に「無効化」するわけではありませんが、点群とのやり取りを管理し、ワークフローを改善する方法をいくつか紹介します。コミュニティメンバーの @runxelさんが共有した方法に加え、スナップや要素の表示をより良く制御するためのテクニックも紹介します。

 

Archicadのスナップ設定: 調整できる項目

スナップの動作を制御する方法を探していた @CFS_Mike  さんは、「入力制約とガイド」内の設定を見つけました。

「入力制約とガイド」で何が調整できるのか?

このメニューを自分で確認したい場合は、以下の場所にあります:
 オプション > 作業環境 > 入力制約とガイド

このパネルでは、Archicadのスナップとカーソルの動作を制御できます。点群のスナップを無効にすることはできませんが、スナップのワークフローを改善するための便利なツールが含まれています。

このパネルで調整できる主な設定は次のとおりです:

  • スナップガイド & ポイント: スナップガイドや基準点の表示と動作を制御します。
  • スナップ参照角度: 特定のスナップ角度を設定でき、正確な配置に役立ちます。
  • スナップポイントの自動非表示: 必要なときだけスナップポイントを表示し、視覚的なノイズを減らします。
  • ガイドラインのオプション: モデリング時のガイドラインの表示方法や動作を調整します。
  • カーソル動作の設定: カーソルの反応やスナップ要素との相互作用をカスタマイズします。

 

RumikoShimo_3-1743154661421.png

 

スナップポイントオプション

スナップの動作をさらに調整する方法として、スナップポイントオプションを設定することができます。これは 表示 > スナップポイントオプション からアクセスできます。これらの設定により、要素がジオメトリ上の異なるポイントにスナップする方法を詳細に制御できます。

利用可能なオプション:

  • 半分: エッジを2等分します。
  • 分割数: エッジを指定した数のセグメントに分割します。範囲: 3100
  • パーセント: 設定した割合に応じてエッジを2つの部分に分割します。
  • 距離: 設定した間隔でエッジを分割します。
  • 距離に基づく最適な分割: スナップポイントがエッジをできるだけ均等な長さに分割します。

※ 分割数やパーセントなどの設定は、スナップポイント値ダイアログボックス で変更できます。

これらの設定はセグメント単位で適用され、モデリング時のスナップの柔軟性を向上させます。スナップポイントについて詳しく知りたい場合は、こちらをクリックしてください:  [Archicad 28 Help(日本語版)]

 

RumikoShimo_4-1743155366952.png


@runxel のヒント: 設計オプションを使用して点群との干渉を管理

点群をパッシブな設計オプションに配置すると、モデル内での表示をより細かく制御できます。

手順:

  1. 設計オプションパレットを開く
    • デザイン > 設計オプション に移動。
    • パレットが表示されていない場合は、ウィンドウ > パレット > 設計オプション で有効にする。
  2. 新しい設計オプションを作成
  • 新しいオプションセット をクリックし、新しいオプション を追加。
  • 点群をこの新しいオプションに移動。

 

    RumikoShimo_5-1743155501413.png

 

  1. 点群をオプションに割り当てる
  • モデル内の点群を選択。
  • 設計オプションパレットで、新しいオプションを右クリックし、「選択した要素をリンク」 を選択。

 

  1. 点群を簡単にオン/オフ切り替え
  • オプションを切り替えると、他の要素に影響を与えずに点群が非表示になる。
  • 設計オプションパレットはモーダルではないため、開いたまま素早く切り替え可能。

 

Recording-20250319_134937-ezgif.com-video-to-gif-converter (1).gif

           デザインオプションで点群の表示を簡単に切り替え可能

 

ボーナスツール: 点群のフェードとロックで視認性を向上

  • 環境をフェード オプションを使用すると、点群の視覚的な影響を軽減できます。新しい要素をモデリングする際に、参照としての視認性を維持しつつ、表示を邪魔しません。
     (フェードの仕組みを示すGIF)
  • 点群を参照として表示しながら誤選択を防ぐには、ロック コマンドを使用:
    • 点群を選択
    • 編集 > ロック > ロック

この方法により、関連する要素を強調しつつ、点群のような参照を固定できます。トレース参照 機能と似た使い方が可能です。
Fade environment GIF.gif

           フェード環境

 複雑な形状を扱う際のスナップポイントの視認性を制御する追加方法

 

デザインオプション は、視認性の調整や参照要素のロックに最も柔軟な方法ですが、他にも次のような方法があります:

  • グラフィックオーバーライド: 点群の色や透明度を変更し、視認性を調整。
  • レイヤーコンビネーション: 点群を専用のレイヤーに配置し、レイヤーの組み合わせを切り替えることで表示を制御。

_______________________________

@runxel  さん、有益なデザインオプションの活用法をありがとうございます。
この方法なら、点群の視認性を保ちつつ、操作を制限できます。

フォーラムのディスカッションはこちら(インターナショナルのフォーラムです)。
点群の扱い方について詳しく知りたい方は、このガイド(英語のサポートサイト) もご覧ください。

ぜひ、あなたの課題や解決策、気づきを共有してください!次の 今月のヒント になるかもしれません。

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共同執筆者