iPad ProでpronoPiontsScanを使ってスキャンしたデータ(点群)の利用方法を考えてみました。
点群で取り込んだ現状建物をBIMモデリングデータに重ね合わせ、確認することが目的です。
撮影、インポート方法については、他の方が詳しく記事を作成していますので、そちらをご参考ください。
iPhone12Proを使った点群取得とArchicadへのインポート
https://howtousearchicad.com/function/import-export/%e7%82%b9%e7%be%a4/8185/
既設建物の改修等で現場確認に行く際に点群データをスキャンしておくと、3Dでかなりわかりやすくなるかと思います。
![LiDAR_01.png LiDAR_01.png](/t5/image/serverpage/image-id/59003i73DAAEF9084C945B/image-size/large?v=v2&px=999)
この点群データ、配置するには少し手間ですが平面図、断面図でも確認することが出来ます。
【断面図】
例えば、点群を配置したデータを断面図で確認することで「窓のサイズが図面と現状で違う!」なんてことがあったりするかもしれません。
(実はモデリングが間違ってるかも・・・?)
![LiDAR_02.png LiDAR_02.png](/t5/image/serverpage/image-id/59005i71F6ECFC258F3399/image-size/large?v=v2&px=999)
事前現場確認の際にちょこっと撮影しておくだけで、写真だけではわからなかった部分も検討が行えそうです。
【天井の場合】
天井の点群を撮影した際に、点群の表示範囲の上書きを行うことで
空調機器等の点群も併せて見ることが出来ます
(『上面高さ』、『下面高さ』は配置フロアからの高さとなります)
![LiDAR_03.png LiDAR_03.png](/t5/image/serverpage/image-id/59007i3FF97D0F2595ACAC/image-size/large?v=v2&px=999)
【平面図】
平面図と点群を合わせて確認するときは、どうしても点群が強く見えすぎてしまうので、図面を参照レイヤに入れて確認したほうが見やすいですよ。
![LiDAR_04.png LiDAR_04.png](/t5/image/serverpage/image-id/59008i34BB60E59877DC60/image-size/large?v=v2&px=999)
また、施工途中の埋設配管等の隠蔽部分を事前に点群データで撮影しておくことにより 今後のメンテナンスにも活用出来ます。
![LiDAR_05.png LiDAR_05.png](/t5/image/serverpage/image-id/59009iCE7577B684F91E4F/image-size/large?v=v2&px=999)
![LiDAR_06.png LiDAR_06.png](/t5/image/serverpage/image-id/59010i9EBA3E607A7F6FC6/image-size/large?v=v2&px=999)
iPad Proでの点群データは、とても高精度!とまではいきませんが、細かい寸法を要求されない場合の利用方法として、かなり幅広い使い方ができそうです。
特に既存建物の改修の場合、前のオーナーさんが改修してたりすると図面と違う部分が出てくると思います。その部分を点群としてスキャンし補完して、計画段階でも有効活用することが出来るのではないでしょうか。