IFCモデルの変更を検出、結合
ARCHICADを含む多くのアプリケーションは、新旧データの形状の変更を検出して管理するための機能を備えています。IFCモデルベースのデータ交換運用方法の一環として、ARCHICADの「IFCモデルの変更を検出」ツールにより、以下の操作を実行できます。
- 設備モデル(IFCファイル)の2つの後続バージョンを比較
- 2つのバージョン(新しく検出された要素と修正された要素)の差異を特定
- 変更内容を現在のARCHICADモデルまたは空のARCHICADプロジェクトファイルに挿入
- 変更内容をARCHICADのマークアップ項目として表示および管理
マークアップパレットのコントロールを使用すると、2Dウィンドウと3Dウィンドウで変更要素を簡単に切り替えることができ、それらを区別して選択することができるため、建築モデルで必要な変更を実行できます。
リファレンスガイド「変更を検出」をご参照ください。
MEP Modeller
GRAPHISOFT MEP Modeller (別売、ARCHICADのアドオンソフト)を持つARCHICADユーザーは、MEPモデルをエクスポートするMEPアプリケーションからIFCファイルをインポートして受け取ったコンテンツを使用して、アプリケーションの全ての機能を利用できます。
外部アプリケーションで作成された3D設備要素は、GRAPHISOFT MEPModeller 固有のオブジェクトに自動的に変換されます。GRAPHISOFT MEP Modeller要素と建築デザイン要素間の干渉検出が実行する機能が搭載されています。
詳細は、GRAPHISOFT MEP Modellerユーザーガイドを参照してください。
Solibri Model Checkerでモデルチェック
Solibri Model Checkerというアプリケーション(別売)を利用すると、複数のソフトウェアから出力されたIFCモデルを同時に開き、干渉チェックやクリアランスのチェックなど高度なモデルチェックが可能です。
詳細はグラフィソフトジャパン株式会社のホームページでご確認ください。
http://www.graphisoft.co.jp/products/solibri-model-checker/
BCF-BIM Collaboration Format
IFCベースのデータ交換は、いわゆるBIM Collaboration Format(BCF)ベースの通信を使用することで機能拡張することができます。このワークフローでは、コメントトピックをIFCモデル要素に割り当て、変更や干渉(建築要素と構造要素間など)にマークを付けることが可能です。ARCHICADの他、多くのアプリケーションでBCFベースのコラボレーションがサポートされています。
多くのMEPアプリケーションが、BIM Collaboration Format(BCF)ベースの通信をIFCベースのデータ交換の拡張機能としてサポートしています。BCFワークフローにより、プロジェクト参加者は重複問題(干渉など)にコメントを追加することができます。BCFコメントには、参照IFC要素のGUID とアタッチされたプレビュー(スナップショット)画像が含まれます。こうして、ユーザーは参照ビュー内の「問題のある」モデル要素を、スナップショットとまったく同じカメラ位置を使って、簡単に見つけることができます。ARCHICAD のマークアップツールは、BCFコメントやインポート、エクスポートをサポートしています。
「プロジェクトのマークアップでBCFを使用する場合のワークフロー」を参照してください。