日常的にMEPツールを使っている人は日本では多くなさそうなので賛同集めるのは難しいかもしれませんが、最近のアップデートで毎回改善が重ねられてきたMEPツールを日本で実務的に使う際に大きな障害になっているのが
「排水桝オブジェクトがない」!
ことだと思います。今回(Archicad29)のテクノロジープレビュー版でも追加はされていないようなので、もしかしたら海外では屋外配管に排水桝を使わないのか?とも思っていますが、そんなこともないはず…。「Drain(age) pit」などでライブラリオブジェクトを検索しても出てこないのですが、実はどこかに隠れているのでしょうか?無いのであれば、是非とも追加してほしいです。
現状では、円形断面の柱ツールやモルフなどで形状だけ作成し、それに形状やサイズ等のカスタムプロパティを設定してて代用していますが、MEPオブジェクトではないので配管システムには統合されないのであくまで「形だけ」の次善策です。また、排水ますはストレート、大曲り/小曲り、ドロップ付き、トラップ付き、2口/3口などの形状バリエーションや管底、接続高さなどのパラメーターも多く、そのぶんパラメトリックなオブジェクトとして標準実装する効果はとても大きいと思います。何より、ますオブジェクトがないと屋外排水設計がMEPツールで完結できず、設備設計を設備屋さん任せにしない設計者にとっては非常に使いにくいというか、この一点が理由でMEP Designer全体が(少なくとも日本のユーザーにとっては)片手落ちのツールになってしまっているのでは?と思います。
配管の中間に接続するタイプのオブジェクトとしては、数は少ないですが既にMEPライブラリの「パイプ付属品」カテゴリ(現状で登録されているのは水量計、仕切弁など5点のみ)があるので、そこに加えていただけたら…。できれば小口径塩ビますとコンクリートますの2タイプが別々のパラメトリックオブジェクトとして用意されていたら言う事ナシだと思います。
MEPツールを使用されているユーザーの皆様、ぜひ「いいね👍️」をお願いします!!
P.S. 設備設計を行う際、排水桝オブジェクトに次いで「あると便利だな〜」と思うのは受水槽オブジェクト(機器オブジェクトに「Water Tank」はあるものの、大きな炊飯釜のような、日本では見たことのない形状…)。特に屋外設置の場合は大きさ的にも目立つため、ある程度リアルな形状で、容量に対応してサイズを変更できるパラメトリックなオブジェクトとして使えるとよいと思います。
次点は陸屋根やバルコニー用の横引きルーフドレーン金物(タテ引きはパイプターミナルのオブジェクトが既にありますが、横引きは無し)ですが、これは端末器具だしバリエーションも少ないので自前で作っても何とかできています…が、設備金物メーカー各社の汎用部品BIMオブジェクト化もなかなか進まないようなので、可能ならこれも是非お願いします!
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