昨日 - 最終編集 昨日
## はじめに
AIを経由して、**Archicadでモデリング等**ができるようになりました。
こう書くと難しそうですが、分からないところは全部 AI に聞きながら進めました。その手順をそのまま書きます。
費用は0円です。クレジットカードの登録もしていません。
所要時間は、つまずかなければ30分ほどだと思います。
へぇ。こんな感じで繋げられるんだ。というような参考程度の気持ちで見てください。
### 最初にお伝えしたいこと
> ⚠ あくまで私のPCでの導入の流れとなりますので、全て自己責任でお願いします。**
> PCの環境によっては、同じようにならないことがあります。
> 大切なデータのバックアップを取ってからお試しください。
もしわからない場所が出た場合は、途中でインストールするAIに聞いてみても良いかもしれません。
### 仕組みだけ先に(1分で読めます)
この仕組みは**2段構え**です。
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段 |
役割 |
何を入れるか |
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Archicad 側 |
外からの指示を受け取る受付係 |
Tapir というアドオン + 受付係のプログラム |
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AI 側 |
指示を出す係 |
Claude というアプリ(無料プランでOK) |
**受付係を Archicad に付けて、AI アプリから話しかける。** これだけです。
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## 1. できること・できないこと
**この記事でできるようになること**
- Archicad に「高さ3m、厚さ0.2mの壁を1枚作って」と日本語で頼むと、実際に壁ができる
- 「4m×4mの箱にして」で4枚に増える
- 「コンクリートを適用して」でビルディングマテリアルが変更される
**この記事で扱わないこと**
- 図面を読み込んで自動でモデル化する。アドオンを作成する。といった高度なことは扱いません(できますが、この記事の範囲を超えます)
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もの |
備考 |
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Archicad 29 |
私は29で試しました。Tapir は25〜29に対応しています |
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Tapir アドオン |
有志の団体が公開している無料のアドオン(MITライセンス) |
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uv |
必要な部品を自動で集めてくれる道具 |
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受付係のプログラム |
※後述の注意をご覧ください |
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Claude デスクトップアプリ |
無料プランで動きます。カード登録なし |
Python は入れなくて構いません。必要なら uv が自動で用意してくれます。
⚠ 受付係のプログラムについて
このプログラム(`tapir-archicad-mcp`)は、個人の方が公開している非公式のツールで、
使用条件(ライセンス)の記載がありません。私は自分のPCで試しただけです。
業務でお使いになる場合は、ご自身でご判断ください。
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## 3. Tapir アドオンを入れる
Tapir は、**Archicad が外からの指示を受け取れるようにする無料のアドオン**です。これが無いと、読み取りはできても**要素を作ることができません。**
### 3-1. ダウンロードする
配布ページを開きます。
<https://github.com/ENZYME-APD/tapir-archicad-automation/releases>
たくさんファイルが並んでいますが、**選ぶのは1つだけ**です。Archicad 29 で Windows なら **`TapirAddOn_AC29_Win.apx`** です。
(お使いのバージョンに合わせてください。28なら `AC28`、Mac なら `Mac.zip` です)
### 3-2. Archicad のアドオン置き場に入れる
ダウンロードした Archicad のアドオンを好きな場所に置いて良いのですが
私はどこに置いたか忘れそうだったので、Archicad のアドオン置き場に `Tapir` というフォルダを作って、そこに入れました。
→C:\Program Files\GRAPHISOFT\Archicad 29\Add-Ons\Tapir
すると何故かArchicadを起動した時点で、メニューバーに「Tapir」が出ていました。(何も設定していません。
この場所に入れるには管理者権限が必要です。会社のPCなどで権限がない場合は、
好きな場所(ドキュメントの中など)に置いて、Archicad から読み込む方法でも入ります。
> 手順は次の 3-3 と同じ画面で、「追加」ボタンからファイルを選ぶだけです。
### 3-3. 入っているか確認する(メニューに Tapir が出ていない場合)
メニューバーに Tapir が見当たらないときは、ここで確認できます。
オプション → アドオンマネージャ
「使用可能なアドオン」の一覧に `Tapir Additional JSON Commands` があり、左のチェックが入っていれば読み込まれています。
(一覧に無い場合は、左下の「追加」ボタンから、ダウンロードした `.apx` を選んでください)
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## 4. uv を入れる
uv は、必要な部品を自動で集めてきてくれる道具です。これ1つで足ります。
### 4-1. PowerShellを開く
Windows の検索から PowerShellを探して開きます。
(管理者として実行する必要はありません)
### 4-2. 1行貼り付けて Enter
```
powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://astral.sh/uv/install.ps1 | iex"
```
**打ち込まずに、コピーして貼り付けてください。** 打ち間違いが一番の敵です。
`everything's installed!` と出れば成功です。
### 4-3. ★ここで Windows を再起動してください★
**この工程を飛ばすと、お使いのPC環境によってはつまずきます。** 私はここで1回つまずきました。
道具は入りましたが、**PCの他のアプリがまだ「そこに道具がある」ことを知りません。** 再起動すると全体に伝わります。
(画面には「シェルを再起動してください」と英語で出ますが、**Windows ごと再起動するのが一番確実**です)
### 4-4. 入ったか確かめる
再起動したら、もう一度 PowerShell を開いて次をコピーして貼り付けてください。
```
uvx --version
```
`uvx 0.12.5 ...` のように**番号が返れば成功**です。
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## 5. 受付係が動くか確かめる
**まだ AI はつなぎません。** Archicad 側だけを試します。**ここが関門です。ここで動かなければ、先に進んでも必ず失敗します。**
### 5-1. Archicad を起動しておく
新規プロジェクトのままで構いません。
**⚠ Archicad は1つだけ開いてください。** 2つ開くと受付の番号がずれて、別のプロジェクトに指示が飛びます。
### 5-2. PowerShell で実行
```
uvx --from tapir-archicad-mcp archicad-server
```
**初回は部品のダウンロードで少し待ちます。** 止まって見えても待ってください。
### 5-3. 成功しているかの見分け方
画面が英語でびっしり埋まりますが、見るところは**最後の2行だけ**です。
- `Primary connection set to Archicad instance on port 19723` … Archicad を見つけた
- `All dispatchable tools have been registered` … 準備完了
**そして、画面が止まったまま戻ってこないのが正常です。** 受付係が働き続けている状態です。
> **黄色い長い文字(`IncompleteFieldDefinitionWarning` など)は無視して構いません。**
> 私も出ましたが、問題なく動きました。
確認できたら、「×」で画面を閉じていただいても問題ありません。
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## 6. Claude アプリを入れてつなぐ
### 6-1. アプリを入れる
### 6-2. アカウントを作る(無料)
プランを選ぶ画面が出たら、**左の「Free($0)」の「Claudeを無料で使用」**を選びます。**カードの登録はありません。**
### 6-3. ★ここは業務でお使いの方に重要です★
初回に**「AIモデルの改善にご協力ください」というスイッチ**が出ます。
**これはオフにできます。** オフにすれば、やりとりの内容が学習に使われません。私はオフにしました。**会社の情報を扱う可能性がある方は、ここで必ずオフにしてください。**
(あとから「プライバシー設定」で変更もできます)
### 6-4. 設定ファイルを開く
**アプリ内の設定 → 「デスクトップアプリ」の下の「開発者」→「ローカルMCPサーバー」**を開きます。
**「設定を編集」**という黒いボタンを押してください。
フォルダが立ち上がり「claude_desktop_config.json」というファイルが選択されているので、そのままダブルクリックでメモ帳等で開いてください。
> **必ずこのボタンから開いてください。** ファイルの場所はインストールの仕方によって変わるため、
> 場所を探して開こうとすると空振りします。
### 6-5. 1か所だけ書き足す
開いたファイルには、**すでに色々と書かれています。** アプリ自身の設定(保存先や端末名など)です。
**⚠ 全部消して書き換えないでください。** アプリの設定が失われます。**書き足すのは1か所だけ**です。
**探すのは、この行です。**
```
"mcpServers": {},
```
**これを、次の6行に差し替えます。**
```
"mcpServers": {
"ArchicadTapir": {
"command": "uvx",
"args": ["--from", "tapir-archicad-mcp", "archicad-server"]
}
},
```
- **一番下の `},` の最後のカンマ(`,`)は消さないでください。** 後ろにまだ設定が続いているためです
- **他の行は一切触らないでください**
> 私の場合はこれを知らず、**ファイルの中身を全部消して書き換えてしまいました。** それでも動きましたが、
> アプリの設定が消えてしまうので、**書き足す方が安全**です。
もし `"mcpServers": {}` が見つからない場合や、ファイルが空の場合は、丸ごと次を貼り付けてください。
```
{
"mcpServers": {
"ArchicadTapir": {
"command": "uvx",
"args": ["--from", "tapir-archicad-mcp", "archicad-server"]
}
}
}
```
**⚠ 保存は 「上書き保存」をしてください。**
「名前を付けて保存」を使うと、**`.json` から `.txt` に拡張子が変わってしまうため**、アプリがファイルを読めなくなります(`claude_desktop_config.json.txt` というファイルになります)。**しかもエラーには理由が出ないので、自力では気づけません。**
### 6-6. アプリを完全に終了して、開き直す
**× で閉じるだけでは足りません。** 画面右下(時計の左あたり)にある Claude のアイコンを右クリックして終了させてください。
### 6-7. つながったか確認
**さきほどの「開発者 → ローカルMCPサーバー」の画面に戻ってください。**
**`ArchicadTapir` が出て、青い「running」のマークが付いていれば成功です。** ここまで来れば9割終わりです。
(`running` が付かない場合は、下の「10. つまずいたら」をご覧ください)
念のため、実際に使える状態かも確認できます。入力欄の左下の **「+」→ コネクタ** を開くと、`ArchicadTapir` のスイッチが青くなっています。
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## 7. どこにつながっているか、先に確かめる
**要素を作る前に必ずやってください。** 別のプロジェクトに壁が生えるのを防ぐためです。
Claude にこう頼みます。
> **いま動いている Archicad を一覧して、プロジェクト名を教えて**
初回は**「使ってもいいですか」という確認**が出ます。**まずは「一度だけ許可」**を選ぶのがおすすめです。何が起きるか目で見えます。
プロジェクト名と受付番号(19723)が返ってきます。**いま開いているプロジェクトと一致しているか確認してください。**
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## 8. 壁を1枚立てる(ここが「動いた」瞬間です)
Claude にこう頼みます。
> **原点から東へ 4m の位置まで、高さ 3m・厚さ 0.2m の壁を1枚作ってください。単位はメートルです。**
**立ちました。**
**⚠「単位はメートルです」は必ず付けてください。** これを書かないと、mm と解釈されて**1000倍の壁(4km)**ができることがあります。
念のため Archicad の計測で測ってみました。距離5000・X座標4000・Z座標3000 で、**4m×3m の指示どおり**でした。
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## 9. もう少しだけ(箱にして色を付ける)
### 9-1. 箱にする
> **同じ壁で 4m × 4m の閉じた箱にしてください**
残り3枚が足されて閉じました。
### 9-2. 建材を付ける
> **使える建材の一覧を出してください**
私のプロジェクトでは**66種類**が返ってきました。
> **その中からコンクリートを4枚の壁に適用してください**
**4枚すべてに適用されて、見た目も変わりました。** ここまでが「最初の一歩」です。
なお、**ここまで全部やっても無料プランの上限には当たりませんでした。** 壁を数枚作って試す程度なら足りるようです。
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## 10. つまずいたら
### まずこれを試してください
Claude 本人に聞いてください
これがこの記事で一番お伝えしたいことです。**あなたはこの時点で、すでに AI アプリを持っています。**
**赤い文字や警告の文章を、そのままコピーして Claude に貼って、こう聞いてください。**
> **Archicad に MCP サーバーをつなごうとしていますが、うまくいきません。
> 出ているメッセージはこれです。(画像等を貼る)
> 原因と、次に何をすればよいか教えてください。**
私もこの方法で解決しました。**私自身、分からないことは全部これで聞いています。**
もう少し詳しく調べたい場合は、**上の「ログを表示」で出てきた記録も一緒に貼る**と精度が上がります。
> **ただし限界もあります。** Claude は一般的な設定ミスには強いのですが、
> **Archicad と Tapir 特有の癖は知らないことがあります。**
> 下の3つは、この記事の側に書いておきます。
### Archicad と Tapir 特有の注意(3つだけ)
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## 11. ここから先
ここまでが「つながった」というだけの話で、**実際にはもっと色々なことができます。** 柱・梁・スラブ・メッシュを作ったり、既存モデルの情報を読み取ったり、図面を見せて形を作らせたり——。
そのあたりは、無料プランだとやりとりの回数が足りなくなってきます。**「動くことが分かった」あとで、有料プランを検討する**のが順番として良いと思います。私もそうしました。
なお、**AI アプリは Claude 以外でも同じつなぎ方ができます。** Google の Antigravity CLI にも無料で使える枠があり、設定の書き方もほぼ同じです(こちらは黒い画面での操作になります)。Claude が合わなかった方はそちらもご検討ください。
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## おわりに
繰り返しになりますが、**私はプログラミングができません。** 分からないところは AI に聞きながら、貼り付けと再起動だけで動きました。
**なお、こちらはあくまで私のPCでの導入の流れとなりますので、全て自己責任でお願いします。**
そしてお気づきの方もいらっしゃると思いますが、こちらの文章は全てClaudeが執筆しております。優秀ですね。
そして色々とご質問があるかと思いますが。こちらもClaudeに聞いてください。
聞き方はこうです
[このページのURL]
こちらを参考にArchicadをAIでモデリングしようとしていますが
〇〇が出来なくて詰まっています(画像等を貼り付ける)
どのように解決したら良いでしょうか。
こちらのチャットにご質問を貼られても、私はClaudeに聞くと思いますのでご了承ください。
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### 参考リンク
- Tapir アドオン(無料・MITライセンス):<https://github.com/ENZYME-APD/tapir-archicad-automation>
- 受付係のプログラム(非公式・ライセンス表記なし):<https://github.com/SzamosiMate/tapir-archicad-MCP>
- uv:<https://docs.astral.sh/uv/>
- Claude デスクトップアプリ:<https://claude.ai/download>
### 検証した環境(2026年8月21日時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| OS | Windows 11 |
| Archicad | 29(Windows 版) |
| Tapir | 1.5.8 |
| uv | 0.12.5 |
| Claude | デスクトップアプリ・**無料プラン**(モデルは Sonnet 5) |
無料枠の条件は変わることがあります。**上の日付を目安にご覧ください。**