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次世代のBIMx Web ViewerおよびDesktop Viewer

Michitaka Kiriki
Graphisoft
Graphisoft

今回の更新は、全てのプラットフォームにわたる機能の統一を実現するためのマイルストーンであり、設計者、クライアント、そして全てのBIMxユーザーにとって、大幅なパフォーマンスの向上と新機能をもたらします。

 

2月15日より、新しいBIMx Web ViewerBIMx Model Transferで使用できます。
BIMx Desktop Viewerも同様に更新され、改善されています。当社のリニューアルされたダウンロードサイトでダウンロードいただけます。

これらの次世代アプリケーションには、2020年にiOSで、1年後にAndroidで導入された新しい3Dエンジンの利点に加えて、以下のような機能強化が含まれています。


目次


パフォーマンスの向上

以前は、発行項目のリスト表示と 複雑な3Dモデルの ローディングにおいて、特にWeb Viewerでは数分かかることがありました。

このバージョンでは、以下のようにパフォーマンスが改善されています。

 

1.Hyper-modelインデックスを一度に表示

新バージョンでは、発行項目のリストのロード時間を短縮しました。Hyper-modelインデックスは、Webとデスクトップアプリケーションの両方ですぐに表示されます。

next-gen -  index.jpg

 

 

2.3Dローディングを数倍高速化

新バージョンの最大のメリットは、ローディングの向上です。デスクトップ版では、バーチャルモデルを開く時間が最大15倍高速化されています。ほとんどのモデルは数秒でロードされます 例えば、S-OfficeサンプルHyper-modelの3Dは、20ではなく2以内に開きます。

また、インターネットの速度によっては、Web Viewerでのローディングが指数関数的に速くなることもあります。
注記: BIMx Model Transferのキャッシュ技術により、ブラウザアプリケーションで同じモデルを2回目以降ロードする場合はさらに高速化されます。

3.3Dでよりスムーズなナビゲーション体験

以前のバージョンでは、主にポリゴン数が多い場合(細かいオブジェクトが多い場合など)、バーチャルモデルの動きがぎくしゃくすることがありました。ウォーキングモードとゲーマーモードでの移動の干渉検出により、1秒あたりのフレームレート(FPS)を著しく下げていました。

現在、当社の新しい3Dエンジンは、デフォルトのフライモードだけでなく、吸引がオンの場合にアクティブな干渉検出を行うことで、3Dナビゲーションのパフォーマンスを向上させています。

新しいBIMx Desktop Viewer(2022.4567)で、カメラの回転などがどれほどスムーズになったかをご覧ください。

new app camera rotation.gif

 

同じパソコンで以前のデスクトップ版(2022.4390)を使用:

old app camera rotation.gif

 

 

4.メモリ使用量の最適化

新バージョンでは、メモリ(RAM)の使用量が約半分になりました。BIMxは、他のアプリケーションを同時に実行することでより効率的に動作するため、コンテンツの再ロードはより少なく済みます


最新のインターフェース

 

1.デスクトップのホーム画面のリニューアル

機能はそのままに、見た目をすっきりさせました。

next-gen - desktop home screen.png

 

2.新しく、コンパクトなヘルプ

内蔵されているヘルプが一新され、シンプルになりました。従来のフルスクリーン表示とは異なり、ヘルプを開いた状態でプロジェクトドキュメント一式を閲覧できるため、BIMxの使い方をより簡単に習得することができます。

左サイドメニューでページを切り替えます。

next-gen - new help.jpg

 

3.ギャラリーの再配置

ギャラリーは、現在開いている3Dモデルに関連しているため、左側のメニューから右下のビュークイックメニューに移動しました。


BIMxのフローティングボタンを使用して、ギャラリー項目を分離して表示したり、アニメーションを再生したりすることができます。BIMxのギャラリーにエクスポートする方法については、こちらの記事をご覧ください。

next-gen - gallery.jpg

 

 

4.その他の変更

  • 2Dでのシームレスなズーム - 段階的な%値はより感度の高いソリューションに置き換えられ最大値は3200%に増加しました。
  • 一覧表から要素を1クリックで開きます。これまでは、要素を3Dで開く前に「3Dで表示」と「3Dで全てを表示」のポップアップが表示されていましたが、このポップアップが表示されなくなり、過分なインタラクションが省略されています。

ナビゲーションシステムの強化

 

1.キーボードコマンドの再調整

上下の切り替えがRとVからQとEに、さらに回転の切り替えがalt/optキーからスペースキーになるなど入力デバイスの配分がより便利になりました

詳細は、アップデートされたオンラインヘルプの入力デバイスセクションをご覧ください。

 

2.反転トグルスイッチ

以前のバージョンでは、BIMxのデフォルトのカメラ移動方向 は、全ての人の個人的な環境設定に合っているとは限りませんでした。

皆様からのフィードバックに基づき、反転トグルスイッチを作成しました。これらの新しいカスタマイズツールは、 水平方向と垂直方向の両方で反対方向にカメラの回転を変更します。

next-gen - invert toggles.jpg

 

 

 

3.新しいナビゲーションへ変更

従来は、ウォークモード では常にジョイスティックを使用し、ゲーマーモードではクリックなしでの移動は吸引が有効な場合のみ有効でした。

 

次世代バージョンでは、よりカスタマイズ性の高いナビゲーションを実現するため、モジュール化された新システムを導入しています。

右下には、以下の変更が整理されています。

  • 吸引(G)
    • 以前は、ウォークモードとゲーマーモードで使用していました。
    • ジョイスティックなしでオン/オフを切り替えられるようになりました。
    • ドアや窓以外のウォークスルー要素を無効化し、リアルな仮想体験を実現しました。
  • カーソルを隠す(H)
    • 従来はゲーマーモードのみで使用していました。
    • 一人称視点のゲーム感覚のナビゲーションで、カメラはマウスの動きで直接操作するため、クリックは必要はありません。
    • 要素のハイライト/選択はできません。
  • ジョイスティック(J)
    • 従来はウォークモードでのみ使用していました。
    • 画面左下に再配置されました。
    • カメラを回転させなくなり、画面右側でもう片方の手を使って快適に操作できます。
    • 建物の周りを移動する場合に使用できるようになりました。
    • タッチスクリーンを搭載していないデバイスでは、回転はオフになります。


next-gen - modifiers1.jpg

 

4.その他の変更

  • 3秒間操作しないと、カメラはデフォルトの水平位置(吸引が有効)に戻ります。
  • 矢印キーは、1秒間操作しないと自動的に移動に切り替わるのではなく、回転のみに使用できるようになりました。
  • 異なる3Dモデルで異なる値を持つプロパティは、要素情報ポップオーバーで1つの「その他」グループではなく、各3Dモデルに個別に関連付けられるようになりました。

新機能と変更点

 

これらの機能は、モバイルアプリケーションでのみ利用可能でした。今後の更新では、スマート計測ツールや影投射機能などが含まれる予定です。

 

1.視野と視点の高さのスライダ

新しいバージョンでは、以下のスライダを利用することができます。

  • 視野 - 3Dのカメラビューの視野角度を設定します。
  • 視点の高さ - 吸引が有効な状態ででカメラの高さを1.0~2.0m(3.3~6.6フィート)の間で調整します。

next-gen - camera settings.jpg

 

 

2.要素のハイライトと選択を恒久化

以前は、一覧表やBIMx Model Transferのハイパーリンクから開いたり、コンテキストメニューから要素情報ポップオーバーを開いたりすると、3D要素から青いハイライトが数秒後に消えていました。

緑色の要素選択は、iOSとAndroidでのみ利用可能でした。


モバイルアプリと同様に、一覧表や、BIMx Model Transferで作成されたハイパーリンクから開いたときに、要素に対して自動的に選択が有効になるようになりました。選択はナビゲーションの原点を再定義するもので、複数の要素に適用することができます。

要素を右クリック(またはロングタップ)して要素のコンテキストメニューを開くと、恒久的なハイライトが機能しモデルの関連部分がよりよく見えるようになります。

 

next-gen - selection-highlight.jpg

 

3.ゾーン要素情報から3Dへ移動

2Dの要素情報ポップオーバーから3Dのゾーンを開く(ゾーンスタンプから)のは、モバイルアプリでのみ利用可能でした。ゾーン情報に「3Dへ移動」ボタンが表示されるようになりました。

 

next-gen - zone to 3D.jpg

注記:インタラクティブなゾーンラベル(ゾーンスタンプオブジェクトの仕組みに類似)は、近日中に公開予定です。

 

4.カメラ位置に合わせてモデルを切断

以前のBIMx Webおよびデスクトップアプリケーションでは、「モデルを切断」機能を使用して、3Dモデルの境界線の高さの半分でモデルを切断していました。

最新の3Dの「モデルを切断」(C)機能は、すでにカメラ位置を考慮し、配置フロア高度から1.0m(3.3フィート)上で適宜モデルを切断します(通常の平面図の切断面の高さに類似)。


注記: レイアウトで使用可能な「3D表示」機能は、3Dモデルを配置フロア高度から2.3m(7.5フィート)上で切断し、室内空間をよりよく表現することができます。

 

5.ビジュアリゼーションの変更

  • グローバルイルミネーションを表示する機能は廃止され、古い3Dエンジン(およびArchicad 25まで)のみでサポートされています。BIMxの3D形式変更の詳細情報については、こちらでご覧いただけます。BIMxでは、事前に計算されたGIではなく、リアルタイムレンダリングでプロジェクトの向きを反映した影を使用します。こちらの記事をご覧ください。
  • リアルタイムレンダリングは新しい3Dエンジンの性能に顕著な影響を与えないため、アンビエントオクルージョンのトグルスイッチは使用できなくなりました。

ご意見ご要望につきましては、bimx@graphisoft.comまでお気軽にご連絡ください。


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