2024-06-24 11:48 PM - 編集済み 2024-06-25 11:58 PM
※本記事は、旧サイト「How to use Archicad」より、Graphisoft の2022年5月19日の記事を転載しています。
Archicadは毎年、日本では10月頃に新しいバージョンが発表され、新機能が追加されていましたが、25からは継続的に品質と機能改善を提供するということで、同じバージョンのアップデートの際にも機能が追加されるようになりました。
特に今回は、株式会社日建設計、GRAPHISOFT SE、グラフィソフトジャパン株式会社の間で、2013年から継続している「戦略的パートナーシップ」の新たな成果として新しいツールや改善が、Archicad25とForwardツールの最新バージョンに加えられました。
今回はこの3つの機能についてご紹介します。
・エリア重複/隙間チェック
・エリアオーバーレイ
・建具番号並び替え ホットリンクモジュール対応
ゾーンや塗りつぶし同士の、隙間や重なり、また後述のエリアオーバーレイ機能などで作成したゾーン内にあるゾーンが設定されていないエリアを見つけることができます。
まずメニューは、「編集」→「エリア重複/隙間チェック」から選択します。
チェック範囲は選択した要素、範囲または現在のフロア、全てのフロアと選択できますが、ここは見えている範囲から確実にやっていったほうがいいので、「現在のフロア」を選んで見ましょう。
また、チェックする項目は、「覆われていない範囲、重複、隙間」とありますので今回はこのままで見ましょう。隙間に関しては、何mm未満を対象にするかを指定ができます。
結果として重複と隙間が検出されました。隙間は500mm以下としましたが、この値が小さいと今回のゾーンでも隙間は検出されません。
実はこのチェックを行うと、同時に案件も作成されます。「ドキュメント」→「案件オーガナイザ」を開いてみると
このように自動的に案件が作成されているので、修正する対象のリストが自動的にできます。
案件オーガナイザと案件マネージャは、いつかどこかで解説したいと思います!
その他、もう少し詳しい内容は、こちらの解説動画をご覧ください。
部屋などの小さな区分でのゾーンや塗りつぶしを、なにかしらのくくり(フロア単位であったり、工区であったり)でまとめたゾーンや塗りつぶしを作成するのに便利な機能です!
メニューは「編集」→「エリアオーバーレイ」を選択します。
ひとまとめにしたいゾーンを選択すると、「エリアオーバーレイ」の新規作成対象のリストにそれらのゾーンがリストされます。新たに作成するのは[ゾーン]か[塗りつぶし]かを選択して、[新規作成]を押します。
今回はわかりやすくするために、[塗りつぶし]で作成してみました。もちろん、塗りつぶしにも面積を表示させることができます。
作成した塗りつぶしやゾーンはロックがかかっているので、後から設定を変更したい場合は、ロックを解除してから変更します。
ロックを解除した後、[面積の表示]にチェックを付けます。
その他、一旦作成したオーバーレイから、任意のゾーンや塗りつぶしを除外したり、追加することができますが、追加の場合、隙間が空いているとできないので、気をつけてください。
作成したオーバーレイのゾーンや塗りつぶしは、別途一覧表などに利用することができます。
今まで別レイヤで新たに作成していた方も多いのでは?ぜひこちらもご利用になってみてください!
こちらももう少し詳しく説明した動画がありますので、ご覧ください。
ほかにも、コーナー窓対応をした、カスタマイズドアウィンドウなどの解説も含め、Archicad25 Update3の詳細はこちらのページをご覧ください。
https://graphisoft.com/jp/press-releases/archicad-keeps-getting-better-3