ドイツのBIMモデリングガイドラインへの準拠
一般的に、あるワークフローでは、ゾーンツールに加えてモルフツールも使って部屋をモデリングする必要があります。このモデリング手法に加え、ドイツの新しいBIMモデリングガイドラインでは、各種の建築許可情報をIfcSpacesの形式でエクスポートすることが求められています。自治体の認証プロセスが義務化されると、ドイツの設計担当者はそれに従わなければならず、そうでなければ設計の許可を得ることはできません。
モルフからも空間体積をIFCに出力
ガイドラインの要件を満たすためには、新たな改善の導入が不可欠でした。Archicad 26より前までは、ArchicadのゾーンのみがIFC出力でIfcSpaceエンティティに変換されていました。IFCタイプマッピング機能により、モルフを空間として分類し、その分類をIfcSpaceとしてマッピングできますが、Archicad 25ではモルフはまだIfcBuildingElementProxyとしてエクスポートされていました。
![MarcellHillier_0-1653303719587.png MarcellHillier_0-1653303719587.png](/t5/image/serverpage/image-id/21751i0B6341BE3AE9920C/image-size/medium?v=v2&px=400)
Archicad 25のIFCタイプマッピングでは、エクスポートの制限に関して「IfcSpaceとしてエクスポートできるのはゾーンのみである」という警告が表示されました。
Archicad 26から、IFC出力上のモルフから空間体積を導き出すこともできるようになりました。モルフを分類し(商用スペースなど)、[エクスポート用IFCタイプマッピング]ダイアログを使用して、この分類をIfcSpaceとしてマッピングします。こうすると、モルフもIfcSpaceとしてエクスポートされるようになります。
![MarcellHillier_1-1653303719594.png MarcellHillier_1-1653303719594.png](/t5/image/serverpage/image-id/21752iC015A3891F61EEF0/image-size/medium?v=v2&px=400)
Archicad 26のIFCタイプマッピングにエクスポートに関する情報があります。モルフはIfcSpaceとしてエクスポートすることもできます。
Archicadから直接、当局のデジタル認証サービスに準拠したモデルを送信
この新機能により、ドイツの設計担当者は、オンラインBIM検証プラットフォームを通じて、自治体に設計を提出して審査を受けることができるようになりました。当局のデジタル承認サービスにアクセスし、余分な手間をかけずにArchicadから直接、準拠したモデルを送信できます。
Archicad 26の新しいデザイン機能の全てをご紹介します。
Archicad 26の全ての新機能の詳細については、 こちらの記事をお読みください。