今月のヒントは、Documentationフォーラムでのディスカッションからのものです。@NateLumenさんが「Autotextを使って複数ページのPDFに名前を付けることは可能か?」と尋ねてくれました。これは、複数の図面セットをエクスポートする際に、手動で名前をつけ直さずに日付付きで整理されたファイル名を自動的に付けたい時に便利です。
@Barry Kellyさんと@MitchDさんのおかげで、Archicad 発行のAutotext機能を活用した、シンプルで効果的なワークフローをご紹介します。
Organizerで、レイアウトブックからサブセット(フォルダー)をPublisherセットにドラッグします。これでショートカットが作成されます。
※新しいフォルダーを手動で作成しないでください。そうするとAutotextは機能しません。
レイアウトブックから発行セットへサブセットをドラッグ
<YEARSHORT><MONTHNUMBER><DAYOFMONTH> - <PROJECTNAME> - <PROJECT_DESCRIPTION>ファイル名の出力形式は、<PROJECTNAME>、<PROJECT_DESCRIPTION>、<SHORTDATE>などのAutotextフィールドを使って自由にカスタマイズ可能です。
プロジェクト情報で、プロジェクト名や説明などの該当項目を入力
発行フォルダー名やファイル名に一致するAutotextタグを使う
@Barry Kellyさんが、その他のAutotextコマンドのリンクも共有してくれました。
この方法がうまく機能する理由は、ショートカットがレイアウトブックのメタデータを保持しており、それをAutotextが参照できるためです。通常のフォルダーではこれができません。
@Barry Kellyさんによれば、すべてのレイアウトを1つのPDFではなく、個別のPDFとしてフォルダーに保存したい場合には、「実フォルダー構造」オプションを使うのが良いそうです。
各レイアウトは個別のPDFとして保存される
出力ファイル名はPublisherセットのフォルダー構造から継承
※各ファイルにはAutotextを使って名前を付けることができますが、デフォルトではフォルダー(サブセット)名はPDFファイル名に含まれません。
この方法は、結合された1つのPDFではなく、フォルダーごとに整理された個別のPDFが必要なワークフローに適しています。
「1つのPDFに結合」オプションを使えば、エクスポートされたファイルはAutotextベースの名前になります。
(例:プロジェクトの日付、名前、説明など)きれいで一貫した命名が可能です。
ファイルを結合PDFとして発行
「実フォルダー構造」を使うと、各フォルダーに定義したAutotextを使用して名前をつけられます。
実フォルダー構造を使ってファイルを発行
@MitchDさん、この方法の検証ありがとうございました!
また、Autotextを手入力するという重要なポイントを教えてくれた@Barry Kellyさんにも感謝!
このフォーラムディスカッションはこちらからご覧いただけます。
また、DWGファイルから属性のない線だけの状態で座標を抽出するスマートな方法を紹介してくれた別の投稿もHonorable Mention(特別賞)として注目です。外部ツールなしで実現できる裏技ですよ。
あなたのヒントや工夫も、ぜひコミュニティで共有してください!来月の特集になるかも!